中国では9月1日から、18歳未満の未成年者がオンラインゲームで遊べる時間が原則、週3時間までに制限される。

仏RFIの中国語版サイトなどによると、中国当局は8月30日、「未成年者の過度な使用、ひいてはオンラインゲーム依存の問題に対して、管理措置を一層厳格化し、未成年者のオンラインゲーム依存を断固として防止することで、未成年者の心身の健康を確実に守る」などとする通知を発表。オンラインゲームの運営企業に対し、未成年者の利用を金～日曜と祝日の各1時間のみとすることや、オンラインゲームのユーザーアカウントの実名登録と登録要求を厳格に実行し、実名での登録とログインをしていないユーザーに対し、いかなる形式でもゲームサービスを提供してはならないことなどを求めた。

中国の2020年のゲーム市場の総売上高は、前年比20．71％増の2786億8700万元（約4兆7514億円）。

大人気のゲーム「王者栄耀」を手掛ける中国のネットサービス大手、騰訊（テンセント）の20年のオンラインゲームの売上高は1561億元（約2兆6612億円）で、売上高全体の約3割を占める。

新たな規制強化策の発表を受け、人気のゲーム「荒野行動」を手掛ける中国のネットサービス大手、網易（ネットイース）の株価がニューヨーク（NY）市場で下落した。（翻訳・編集/柳川）