本格ミステリー・サスペンス「摩天楼のモンタージュ」で新境地、アンジェラベイビー「一日中泣いていた」

anomado    2021年9月4日(土) 13時20分

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本格ミステリー・サスペンス「摩天楼のモンタージュ~Horizon Tower~」で悲劇のヒロインを演じたアンジェラベイビーが役作りや撮影時の苦労話を語った。

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秘密を抱えた容疑者たちの食い違う証言から真実を見つけ出す本格ミステリー・サスペンス「摩天楼のモンタージュ~Horizon Tower~」で、「孤高の花~General&I~」ほかドラマや映画で活躍し、16年には『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』でハリウッドデビューも果たしているアジアのトップスター女優アンジェラベイビーが主演。 演じるのは、タワーマンションの一室で遺体となって発見される悲劇のヒロインだ。容疑者らの証言により明らかになっていくヒロインのはかなげで謎めいた人物像を、持ち前の美貌と磨きのかかった演技で見事に表現し、ドラマの配信と同時に絶賛コメントが相次ぎ、大きな注目が集まった。このほど日本でDVDがリリースされ、アンジェラベイビーのインタビューが到着。役作りや撮影時の苦労話を語った。

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●「摩天楼のモンタージュ」に出演を決めた理由は何でしょうか?初めて脚本を読んだ時、どんなところに魅力を感じましたか?

脚本を読んですぐジョン・メイバオ(鍾美宝)という役を演じてみたいと思ったからです。ジョン・メイバオはシンプルな女性ですが、謎のあるキャラクターでもあります。矛盾に満ちた多面的なキャラクターである彼女に魅力を感じました。

●原作小説は読まれていましたか?撮影前に全話の脚本を読み、ヒロインのジョン・メイバオを殺害した真犯人をわかった上で演じたのでしょうか?

はい、そうです。でも、ネタバレはしないでおきましょう。皆さんにこのドラマを観ていただき、ストーリーを追いながらジョン・メイバオという女性について知っていってもらいたいと思います。

●あなたの演じるジョン・メイバオは謎めいた美女で、登場人物たちの眼に映る彼女はそれぞれ違っています。そんな複雑なキャラクターを演じるにあたって、どのように役作りしていきましたか?特に気をつけたこと、工夫されたことはありますか?

そうですね、一人一人が見ているジョン・メイバオのイメージは違いますから、自分自身でそれぞれの人物の視点から見た彼女の人物像を書き出してみました。また、それぞれの環境で、それぞれの人物と対面する時、彼女がどんなふうに過ごし、何を言って、何をして、どんな気持ちでいるのかを考えました。こうして彼女は多面的な人物像となっていったのです。役作りにおいては彼女の持つ雰囲気も大事にしました。そのために撮影現場でもなるべく人と話さずに役に没入するなど、出来るだけ自分の中にある自我をなくすということも意識しました。

●撮影は脚本の順番通りだったのでしょうか?このドラマで最も難しかったこと、苦労したことは何でしょうか?

現場の状況に応じて撮影予定が組まれていましたので、順撮りではなく同じ場所のシーンは一度に続けて撮るといったふうでしたが、美術はもちろんキャストもスタッフも優秀にこなしていたと思います。最も難しかったことは、ジョン・メイバオは泣くシーンが多かったこと、心身ともに激しく役に入りこまなければならないシーンが多かったことです。時には撮影で一日中泣いていたこともあり、心も体も疲労が大きかったです。一方でレスト・チェン監督はキャストに対してとても気遣いがある方なので、安心感を持ってそうした演技を続けることができました。

●本作は女性視点でつづられたサスペンスで、現代女性が直面する問題を見せるだけでなく、女性たちの友情をも描き出しています。こうした女性にスポットを当てたテーマについてどう考えますか?ストーリーのどのような部分に共感しますか?

私自身、女性がテーマの作品や女性視点で描かれた作品が好きです。なぜなら、私たちの社会には注目すべき女性問題があまりにもたくさんあるからです。本作で共感するところはジョン・メイバオの人となりですね。彼女は心の底で苦しみを抱えていますが、それを表に出すことはなく、周りの人たちを幸せにしようと頑張ります。彼女のそんな芯の強い性格には胸を打たれます。

●本作は群像劇でもあり、実力派の豪華キャストがそろっていますが、役者同士でどのように息を合わせていきましたか?撮影現場での印象深い思い出や面白いエピソードなどがありましたらお聞かせください。

監督は事前にキャストたちが息を合わせられるように、クランクイン前に一緒に脚本を読み解く場を設けてくださったので、そこで私たちはキャラクターやシーンをリアルなものにするにはどうしたらいいか話し合うことができました。また、印象深かった撮影と言えば、ジョン・メイバオの隣に住む女性作家・ウー・ミンユエ(コン・イェン)のシーンで、ジョン・メイバオが引きこもっていた彼女を家の外に連れ出そうとするところですね。あそこはお互いに心の傷をさらけ出し、相手の話に耳を傾ける中で新しく生まれ変わる、非常に演技力が必要とされるシーンだったので、自分としてはかなり印象に残っています。面白いエピソードとしては、このドラマのロケ地は四川省の成都で、火鍋の本場でもあったので、たとえけんかしていても一緒に火鍋を囲むという文化だったことですね。

●ここは見逃さないでほしいというシーンはどこですか?日本の視聴者に注目してもらいたい見どころはどこですか?

ネタバレしたらダメですよね(笑)。ジョン・メイバオのシーンについて言えば、ジョン・メイバオと新人女性刑事のヤン・ルイセン(ヤン・ズーシャン)が一度だけ同じシーンに登場するところがあります。違う立場の2人が互いにじっと見つめあうシーンはみなぎる緊張感があり、忘れられないシーンとなりました。日本の皆さんにもそこは注目してもらいたいところです。

●このドラマはさまざまなキャラクターの視点から事件とジョン・メイバオを描いていて、どのキャラクターもそれぞれのストーリーがあり魅力的です。もし、このドラマで違う役を演じるとしたら、誰を演じたいと思いますか?

やはり私はジョン・メイバオを選びたいと思います。彼女という女性がとても好きだからです。

●このドラマはあなたにとってどんな意義のある作品となりましたか?この役を演じたことによって、自分の中で成長や変化はありましたか?

脚本がとても気に入っていたので、このドラマに参加できたことをとてもうれしく思っています。おかげでこの役者という仕事を本当に素晴らしいと感じることができました。どんな女性もどんな弱者もジョン・メイバオのように自立して強くなってほしいです。ただ、皆さんには幸せな結末を迎えてほしいと思います。

●このサスペンスは中国で配信されてDoubanのユーザー評価で高得点を獲得し、視聴者からも好評を得ました。ご自身は出演を決めた際にこのような高い評価を予想していましたか?このドラマが認められた理由は何だと思われますか?

出演を決めた時には評価がどうなるかということは考えていませんでした。このドラマが認められたのは、もちろん優秀な脚本による深みのある作品だったからですが、最も大きな理由は制作チーム全員の努力があったことだと思います。

●日本で仕事をされていた時期もありますが、日本の印象や思い出について教えてくださいますか?

日本で仕事をしていた時にはよく渋谷に行ってお買い物を楽しんでいました。今でも東京に行く機会があれば、渋谷で街歩きをします。懐かしい思い出と言えばコンビニですね。日本のコンビニは朝から晩まで人々のどんなニーズにも応えていて、朝ごはんはもちろん、仕事が遅くなった時の晩ごはんも買えて、疲れを癒してくれる場所でした。

●長年、美貌とスタイルを保っているのは本当にうらやましいです。秘訣は何ですか?

栄養について注意しているからかもしれません。普段の飲食では栄養バランスを考えています。もちろん、何よりも大切なのはいつでも気分良くいることですね。

●今後、挑戦してみたい役柄、作品のタイプ、その他の仕事はありますか?

いつか自分とはギャップのある大悪党を演じてみたいですね。

●最後に日本の皆さんへメッセージをお願いします。

ハロー、日本の皆さん。「摩天楼のモンタージュ~Horizon Tower~」を観ていただき、ジョン・メイバオを好きなってもらえたらうれしいです。こんな時期ですからお体には気をつけて、健康で平穏な日々をお過ごしください。

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