Record China 2021年9月4日(土) 19時20分
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中国紙・環球時報は2日、ロシアメディアが「中国のゲーム規制は集団主義と個人主義が対立する社会変革の一部分」と題する記事を掲載したことを伝えた。資料写真。
中国紙・環球時報は2日、中国当局がこのほど打ち出した未成年者を対象とするオンラインゲーム規制をめぐり、ロシアメディアが「中国のゲーム規制は集団主義と個人主義が対立する社会変革の一部分」と題する記事を掲載したことを伝えた。以下はその概要。
塾業界の再編、大手テクノロジー企業への規制、芸能界におけるファン文化の整頓。中国は今、若者が過度に夢中になるゲームに監督の目を向けている。これは中国社会と国家の優先事項との一致を維持させるもう一つの努力であり、大企業の利益が社会全体の利益を常に代表しているわけではないことを改めて示している。
わずか数十年で、ゲームの発展はわれわれの生活と娯楽スタイルを全面的に変え、巨大産業を生み出した。中国はこの「ケーキ」で大きなシェアを握っているが、北京の指導者にとってはここに問題がある。
ゲーム産業の繁栄はより多くの若者の時間と資源を消耗し、社会と教育の発展を混乱させている。ゲームは楽しいが実際に形や価値のあるものを実現したことはなく、そのため中国は足を止めて「もう十分だ。子どもは生活の中の本当に大切な事に集中すべきだ」と叫んだ。最も重要なのはゲームの幻想世界ではなく、教育なのだ。
中国の大手ゲーム会社にとっては悪いこのニュースだが、一種の賢明さを反映している。そしてこれは米中のエスカレートする科学技術闘争と中国が自らの発展を実現する構想とも関係がある。つまり、中国が発展させるべきなのは半導体、人工知能、先端技術のチップ企業であり、日増しに成長するゲーム会社ではないのだ。
仮に、最近のこれらの出来事がメッセージを発しているとすれば、それは「国の経済力は『ザッカーバーグ』が何人いるかだけで定義されるものではない」ということだ。中国の経済と戦略の発展にとって、いくつかの事情はより重要だ。それは誰が最も多くの億万長者や大企業を有しているのかということではなく、米国の挑戦は中国が具体的な分野で優れたパフォーマンスを見せる必要があることを意味しており、中国の戦略の未来と成功はそこにかかっている。
中国はゲーマーの社会ではなく、エンジニア、科学者、医者、イノベーターで構成される社会を欲している。科学技術競争で北京を勝たせ、米国との闘争で優位に立つことを確保できる人々を必要としている。(翻訳・編集/野谷)
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