「日本書紀が根拠だからやめて」=韓国が世界遺産登録を進める「伽耶古墳群」に反対運動

Record China    2021年9月7日(火) 21時20分

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韓国が世界遺産申請を推進中の「伽耶古墳群」について、地名の表記が「日本書紀」に準じているとして反対運動が起きている。写真はユネスコ。

韓国が世界遺産申請を推進中の「伽耶古墳群」について、地名の表記が「日本書紀」に準じているとして反対運動が起きている。7日、韓国メディア・ニューシスが伝えた。

記事によると、全羅北道・南原市、慶尚南道・陜川郡、金海市、咸安郡、固城郡、昌寧郡、慶尚北道・高霊郡など旧伽耶国に属していた7つの市・郡は、地域内にある「伽耶古墳群」をユネスコ世界文化遺産に申請する動きを進めている。しかし申請書において「日本書紀」にならい南原市の旧地名を「己汶(キムン)」、陜川郡を「多羅(タラ)」と表記しているとして、申請反対を主張する文章が韓国大統領府の国民請願掲示板に投稿されているという。

記事は、「日本は4世紀後半に韓半島南部へ進出して伽耶に『日本府』と呼ばれる機関を置き、6世紀半ばまで約200年間、百済・新羅・伽耶を直接支配したという『任那(みなま)日本府説』」を主張している」と報道。「これを根拠に、朝鮮半島侵略は『古代日本の領土を取り戻すため』とする主張まである」と伝えている。

また、「日本の『任那日本府説』は、「伽耶」を「任那」、南原を「己汶」、陜川を「多羅」と表記しており、「日本書紀」は「己汶」と「多羅」を日本が治めていた任那の小国と記述している」と説明。そのため投稿者は、「『日本書紀』に基づく表記を使用すると歪曲(わいきょく)された日本の主張を認める形になるため、やめてほしい」と訴えているという。

この請願は「南原を『任那日本府』の『己汶』として世界遺産に登録しようとする南原市と文化財庁は売国行為を中止しろ」との題名で8月20日に投稿されており、9月7日午前までに3258人が同意しているという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「いまだに親日派が韓国を動かしているんだね」「これが本当なら、確認もせず申請を進める職員はみんな辞職して」「文大統領のおかげで『伽耶古墳群』の内容が日本書紀を基にしていると分かったのだから、文大統領も親日派でしょ」「これ以上ユネスコに金を貢ぐのはやめて。無知な自治体の長が餌食になっている」など、反発の声が多く寄せられている。

一方で、「『日本府』は伽耶三国時代に日本を統治するために朝鮮半島に作られた機関だよ」「文化財庁の学者たちを何だと思ってるの?勝手な解釈をして請願なんてしないで」など、投稿者に批判的なコメントも見られた。(翻訳・編集/丸山

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