日本の軍事費激増、矛先は中国 「サラミ式」に台湾海峡に介入―香港・亜洲週刊

亜洲週刊    2021年9月11日(土) 19時0分

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香港誌「亜洲週刊」はこのほど、「日本は軍事費を激増させる、矛先は中国 サラミ式に台湾海峡に介入」と題する毛峰東京支局長の署名入り記事を発表した。

香港誌「亜洲週刊」はこのほど、「日本は軍事費を激増させる、矛先は中国 サラミ式に台湾海峡に介入」と題する毛峰東京支局長の署名入り記事を発表した。「亜洲週刊」は1987年の創刊で、中華圏をはじめとする世界各地の時事問題を幅広く取り扱っている。大きな関心を集める記事も、これまで数多く発表してきた。

記事はまず、日本の防衛省が8月31日に、5兆4000億円以上の2022年度防衛費の概算要求を決めたと紹介。過去最高額であり、在日米軍関係費用を含まない前年比伸び率は7%と前例のない増加と指摘した。

さらに、最近になり繰り返されている軍事演習では、自衛隊と米軍だけでなく、英軍、オランダ軍、あるいはインド軍、オーストラリア軍も参加する場合があることや、日本と台湾が外交及び軍事の担当者による「2プラス2」の対話を実施したことにも触れて、「一連の措置が日中関係の緊張と対立を激化させ、インド太平洋及び台湾海域の安全の新たな変数になることは疑いない」と断言。記事はまた、日本は電子戦や宇宙戦など「非伝統的戦線」関連にも力を入れていると指摘した。

記事は日本が参加したさまざまな演習については、「インド太平洋戦略および南シナ海や台湾海峡においても中国に対する威嚇」と論評した。

記事はさらに、日本は軍事費を積極的に拡充させ、多くの国と力を合わせているだけでなく「切香腸(チエ・シアンチャン)」式に台湾海峡問題に絶えず介入していると論じた。「切香腸」とは、日本では「サラミ戦術」などと紹介されている対抗方式で、サラミ・ソーセージを薄く切っていくように、敵対勢力を少しずつ切り崩していくことを意味する。

記事は、日本の「切香腸」式の進め方として「外交と軍事の二面で『中国側のレッドライン』を常に突破すること」と説明し、具体例としては日本と台湾当局関係者が同じ会議に参加したり、直接の二者間対話を続けていることを挙げた。

記事はまた、日本側が台湾側に環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への加入を申請するよう呼びかけたことにも注目。台湾がTPPに早期加入すれば、台湾にとっては地域経済の(生存)空間が出現すると同時に、中国大陸が将来においてTPPの加入をする際の障害物を設置したことになると論じた。(翻訳・編集/如月隼人

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