中秋節連休は目新しいニッチな旅行先が人気、秋景色の都江堰など―中国

人民網日本語版    2021年9月14日(火) 7時50分

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中国では中秋節連休を前にして、省・自治区・直轄市をまたぐツアーが秩序よく再開されている。写真は都江堰。

携程旅行網が7日に発表した「秋の旅行及び中秋節の予測データ報告」によると、中秋節(旧暦8月15日、今年は9月21日)連休を前にして、省・自治区・直轄市をまたぐツアーが秩序よく再開されている。

2019年と比べ、今年の中秋節連休には、多くの目新しいニッチな旅行先に目が向けられるようになっている。19年の予約状況と比べて伸びの大きい新たな旅行先「10大ダークホース」には、都江堰、象山、南澳島、額済納旗、曲阜、恵東、桐廬、舟山、長春、湖州が並んだ。長江デルタ地域と珠江デルタ地域の周辺に浮かぶ小さな島や山にも人気が集まっている。秋の景色を楽しめる都江堰、額済納旗、長春などは、最近になって予約件数が猛烈な勢いで伸びている。

秋の気配が次第に濃厚になり、多くの人が秋らしさを味わえるニッチな屋外の旅行目的地に注目するようになった。2019年の観光地予約状況と比較すると、屋外の観光地の10大ダークホースには、成都・洛帯古鎮、北京・野鴨湖国家湿地公園、梵浄山、珠海・外伶仃島、蘇州・網師園、雨崩村、崇左・徳天跨国瀑布、康定・木格措、山西・雲丘山、曲阜・尼山聖境景勝地が並んだ。

新型コロナウイルス感染症の予防・抑制の状況が徐々に安定するにつれ、最近は上海市、湖北省、河南省、浙江省、湖南省、広東省、四川省、山東省、内モンゴル自治区など多くの省・自治区・直轄市が省・区・市をまたいだ団体ツアーを秩序をもって再開すると発表し、湖南省張家界市や江蘇省南京市などの観光地の多くが順調に観光客の受け入れを再開した。現地の民用航空市場の旅客輸送量も著しい回復傾向を見せ始めている。

ますます多くの地域で省をまたいだツアーが再開されている。携程プラットフォームでは、団体ツアーやフリーツアー、オーダーメイド旅行など、航空券とホテルがパッケージになった商品の予約件数が安定的に増加している。データを見ると、携程プラットフォームでは6日、団体ツアーやフリーツアーなどでの省をまたぐツアーの予約件数が8月20日に比べて365%増加した。

中秋節連休は3日間の小型連休で、旅行に行く人の多くが特色あるホテルで秋を楽しんだりのんびり過ごしたりする旅行を選択している。携程プラットフォームでは、秋をテーマにした部屋、ファミリー向けの部屋、エレクトロニック・スポーツ(eスポーツ)を楽しめる部屋の検索件数が82%増加した。ホテルでのんびり過ごしたい人には、秋の景色を楽しみたい、子どもと一緒に旅行したい、eスポーツを楽しみたいなどのニーズがあり、こうした点が連休の旅行でホテルを決める時の重要なポイントになる可能性がある。

北京第二外国語学院観光科学学院のトウ寧副院長は、「観光市場は夏休みに感染症がリバウンドした影響を受けて、人々の旅行意欲が再び押さえ込まれる形になった。しかし最近は、感染症状況の安定、秋の旅行ベストシーズン到来、ユニバーサル・スタジオ・北京のオープンといった好材料がいくつもある。中秋節小型連休には、短距離旅行、ミドルクラス・ハイクラス目的地への長距離旅行が注目点になる可能性がある。また、ドライブ旅行、中・短距離の近場の旅行、ホテルでゆったり過ごす旅行、ファミリー向けの旅行などの商品は好調な売り上げが期待される。省をまたぐツアーが再開されたことで、長距離の人気目的地の新局面が開かれることも見込まれる。同時に、観光地は人数の制限や人が集まるイベントへの厳格な管理コントロールを強化するとみられ、旅行客の流れが農村観光や都市観光など景勝地や観光地ではない場所へと分散する可能性もある」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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