34億円かけた「豪華すぎる廃墟」が解体中? 実は…―中国

Record China    2021年9月14日(火) 11時20分

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13日、中国メディアの観察者網によると、貴州省独山市で建設されるも未完成のままで「豪華すぎる廃墟」と称されていた建物について、「解体が始まった」との情報が流れていたものの現地当局が否定した。

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2021年9月13日、中国メディアの観察者網によると、貴州省独山市で建設されるも未完成のままで「豪華すぎる廃墟」と称されていた建物について、「解体が始まった」との情報が流れていたものの現地当局が否定した。

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記事によると、昨年7月に同県で「400億元(約6800億円)の負債を抱えて作ろうとした建物が廃墟と化している」と紹介する動画がネット上で拡散。現地政府のトップが自らの政治的成績のために立ち上げた「イメージアッププロジェクト」「成績プロジェクト」問題として大きな注目を集めた。

これについて、中国共産党中央規律検査委員会は「毎年の財政収入が10億元(約170億円)足らずである独山県で、当時の県共産党委員会書記・潘志立(パン・ジーリー)氏が2億元(約34億円)余りを投じて建設しようとした」と発表し、汚職により潘氏が免職処分となった時点で、同県の債務が400億元余りに達したことを明らかにしたという。

潘氏が失脚した後の同7月14日、同県は新指導部の下でプロジェクトの見直しを進め、一部建設規模圧縮などの措置を講じつつ建設を進めていくことを発表。最大建築物の「天下一の水司楼」についてはホテルプロジェクトに改め、市場制度を導入して建築業者と契約を結んだ上で続行する意向を示したという。

今月12日になってこの建設プロジェクトで解体工事が始まったとの情報とともに、「水司楼」には足場が組まれて木造部分が撤去され、内部の部屋が丸見えになっている画像が出回った。「水司楼」については5月の時点ですでに解体が始まったとのうわさが出始めていた。

しかし、記事によると、この情報について同県は「外側の木造構造が傷み安全リスクが生じたため、5月から構造の改造作業に着手している」とし、建物を解体しているわけではないと説明。関係者は「ホテルとして建設するためのさらなる準備を進めている」と語っているという。(翻訳・編集/川尻

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