Record China 2021年9月15日(水) 9時20分
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中国の小学校の教科書をめぐり、「表紙の子どもの数が2人から3人に変わった」との指摘が相次いだことについて、出版社が回答した。
中国の小学校の教科書をめぐり、「表紙の子どもの数が2人から3人に変わった」との指摘が相次いだことについて、出版社が回答した。中国メディアの澎湃新聞が14日付で伝えた。
話題になっているのは、人民教育出版社の5年生と6年生の国語の教科書の表紙。5年生の教科書では、大人にも見える男女2人が囲碁を打ち、それを幼い子ども2人が見ている様子が描かれている。一方、6年生の教科書では大人の女性1人と、絵の具でザクロの木を描く子ども3人が描かれている。
少子高齢化が進む中国では最近、3人目の出産が可能になったことから、この教科書の「変化」に政治的な意図があるのではとの憶測がネット上で広まった。
これについて、同出版社は小学5年生の教科書の囲碁を打つ男女は、両親ではなく「お兄ちゃん」と「お姉ちゃん」であると説明。3人目の出産が可能になったことと関連しているとの解釈は、ネットユーザーの勝手な連想であるとの見方を示した。
この説明を受け、ネットユーザーからは「(3人目出産可能と関連すると解釈した)想像力がすごいな」「5年生の教科書の女の子はどう見ても母親じゃないでしょ」といった声が寄せられる一方で、「もともとそういう意図があるのだろう。そうでなければなぜザクロの木なのか。ザクロは多産を表すんだ」「なぜこのように深読みするかといえば、国がひっきりなしに3人目を呼び掛けるから」などの声も上がっている。
中国当局の産児制限緩和をめぐっては、「産んだって育てる金がない」「結婚すらしたくないのに3人目?」「まずは不動産価格、教育、医療の問題を解決してくれ」などと訴える声が多数上がっており、新華社が微博(ウェイボー)上で行ったアンケートでは実に9割以上が「(3人目は)まったく考えていない」と回答していた。(翻訳・編集/北田)
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