人民網日本語版 2021年9月23日(木) 16時30分
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中国伝統的な祝祭日の夜に放送される特別番組が大ヒットを連発していることから、ネットユーザーらは「祝祭日になると河南衛星テレビの特別番組を見る」というのが習慣になっている。
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中国伝統的な祝祭日の夜に放送される特別番組が大ヒットを連発していることから、ネットユーザーたちは「祝祭日になると河南衛視(衛星テレビ)の特別番組を見る」というのが習慣になっている。中秋節(旧暦8月15日、今年は9月21日)に放送された特別番組も期待通りの仕上がりだった。
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まず、話題をさらったのは1組のカップルだ。2011年に放送されたドラマ「宮廷の諍い女(原題:後宮 甄嬛伝)」に登場したヒロイン・甄嬛の幼少の頃からの友人・沈眉荘の医者・温実初に対する一途な思いが、放送から10年たった今回の中秋節の特別番組で、ついに実ったのだ。そして当時、「宮廷の諍い女」が最初にテレビ放送されたのが河南衛視の都市チャンネルだった。
そしてこれは、河南衛視で19日夜に放送された特別番組「中秋奇妙游」のスペシャルプログラムの一つに過ぎなかった。同番組の冒頭では「皮影戯」(薄い皮製の人形を使った影絵芝居)が披露された。番組全体を通しては、唐代に宮廷楽師として仕える女性「唐小月」が主人公となってストーリーが展開し、母と娘が中秋節を機に、河南省洛陽市の洛邑古城にやって来て父親(夫)を探しながら、さまざまな試練に直面する中で、時空を超えてさまざまな伝統文化の奥深さを示す品物が次々と紹介され、最終的に、離れ離れになっていた家族3人が一家団欒を果たすという構成になっていた。
60分の特別番組で、10のプログラムが披露され、奥深い伝統文化が、少しずつ、そして、非常にテンポよく紹介され、視聴者に豪華な視覚の祭典が提供された。
オープニングでは、龍が火の中で舞う「火龍舞」や、溶解した鉄を木の板を使って空に打ち上げるパフォーマンス「打鉄花」などが華々しく披露される中、「広い空に月が明るく輝く中、舞う龍が疫病を封じ、世界中が豊作で、平安になりますように」という、世界中の人々の切なる願いが詰まったメッセージが映し出され、多くの人を感動の渦へと巻きこんだ。「黄河流域の10大民間芸術の中で一番素晴らしい」と称される「打鉄花」のほか、洛陽市の伝統楽器「牡丹鼓」などの民俗的な要素も紹介された。
世界的に有名な嵩山少林寺は河南省を代表する観光地であるものの、映画やドラマ、各種特別番組でたびたび紹介されてきたため、人々にとってはやや新鮮味に欠けていると言えるかもしれない。しかし、河南衛視は、この中国カンフーを、嵩山少林寺のさまざまな場所や壁画の中に溶けこませることで、そのシーン一つ一つが見る人に中国カンフーのもつ「力」と「美」を十分に感じさせた。
プログラム「墨舞中秋」では、乾隆帝が「快雪時晴帖」、「伯遠帖」と共に「三希」と称して好んだ「中秋帖」と伝統的な舞踏「潑墨舞」をコラボさせた。書道パフォーマンスを披露したのはなんと、歴史的書道家・王羲之の第75代伝承人である王文傑氏で、2次元の書道と、3次元の舞踏が次元の壁を超えて見事なコラボレーションを披露した。
1度目の大ヒットが「ラッキー」で、2度目が「たまたま」だとしても、3度目となると「それなりの力がある」と言わざるを得ず、河南衛視の度重なる大ヒットは「隠しきれぬ実力」と解釈するしかない。河南衛視が放送してきた番組を見ると、今年の春節(旧正月)の特別番組「唐宮夜宴」では、かわいくてコミカルな官女が、端午節(端午の節句)の特別番組「端午奇妙游」では、水の中で美しく舞う天女の踊りを披露した「洛神水賦」が、そして七夕節(旧暦の七夕)の特別番組「七夕奇妙游」では、竜崗石窟の飛天神女がそれぞれ話題をさらい、「特別番組のMVP」を独占。祝祭日のたびに話題を作ってきた。
河南省は20以上の王朝の変化を経験してきた歴史ある古都ということもあり、その地元テレビ局である河南衛視は、奥深い伝統文化の面で多くの経験を積み、それを武器として、インターネット時代の今、若者と「対話」する方法を見つけ出したと言えるだろう。
じっくりと観察すると、河南衛視の特別番組は、単に伝統文化を伝えているだけでなく、新時代の思想の文化に対する内省の思いが込められていることにも気づくだろう。例えば、「唐宮夜宴」にしても、「中秋奇妙游」にしても、「女性」の視点に立って製作されている。「唐宮夜宴」では、宮廷で音楽を演奏する女性役のダンサーに、古代の唐の時代に「美しい」とされていたふっくらとした女性ばかりを選ぶこともなく、今の時代に人気の幼な顔で色白、スレンダーな女性を際立たせることもなく、さまざまな体つきや雰囲気の女性を起用していた。伝統文化と現代文明の接点に立ち、誠意あるコンテンツを視聴者に提供し、共鳴や共感を呼ぶという番組が、人々に飽きられることなく人気になるというのは至極当然のことと言えるのではないだろうか?(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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