6Gを模索中の中国、特許出願件数が世界一に―中国メディア

人民網日本語版    2021年9月25日(土) 9時20分

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5Gがまだ推進されている中、6Gへの模索がすでに始まっている。資料写真。

5Gがまだ推進されている中、6Gへの模索がすでに始まっている。日本の英字誌「Nikkei Asian Review」の報道によると、6Gの特許出願件数から見ると、中国が占める割合は40.3%で世界一となっている。

■6Gの革新的発展を推進

中国通信標準化協会副理事長兼事務局長の聞庫(ウェン・クー)氏は、「6Gの発展については、一歩先に6G技術のプレ研究を行うと同時に、5G商用化及び5G-Aの進化にしっかり取り組み、6G発展に向けた基礎を固める必要がある」と述べた。

中国は5G商用化から2年にわたり、ネットワーク建設、ユーザー市場、融合応用、基準の研究・制定などの面で急速に進展しており、すでに世界最大規模の5Gネットワークを建設している。今年8月時点での5G基地局数は103万7000カ所で、世界の70%以上を占めている。5G端末のユーザー数は4億人を突破し、世界最大のユーザー規模となっている。1万に上る5G応用革新例を構築しており、特にメディア、医療、交通、教育などの業界で数多くの典型的な応用を形成している。

6Gの革新的発展をいかに推進すべきだろうか。中国工業・情報化部の韓夏(ハン・シア)チーフエンジニアは、「6Gの潜在的なキーテクノロジーの研究を深く掘り下げる。チップ、新材料などのサポート産業の発展構造を最適化し、川上から川下に至る協同発展の良好な局面を形成する一方で、世界の6G推進組織、各種企業、大学、科学研究院(所)間の交流と協力を強化し、世界統一の6G標準の形成を推進する」と説明した。

IMT-2030(6G)推進チーム長を務める中国情報通信研究院の王志勤(ワン・ジーチン)副院長は、「基礎技術、学際的技術などの研究を強化し、低中高周波数の高効率の利用、衛星や高空プラットフォームなどの非地上モバイル通信ネットワークとの融合、社会と業界との応用の協同イノベーションを実現する。特に世界統一の6G国際標準を守り、国際標準の分裂を回避する」と述べた。

■6Gは何をもたらすか

韓氏は、「6Gは将来的にモバイル通信ネットワークの能力とサービスの範囲を大幅に広げ、モノのインターネット(IoT)の応用範囲と分野を持続的に深化させ、スマート化された生産・生活に効果的に寄与し、『すべてがスマートにつながり、デジタルツイン』の美しい社会の建設をサポートする」と述べた。

ファーウェイ(華為技術)のワイヤレス部門の童文(トン・ウェン)CTO(最高技術責任者)は、「将来的に6Gは巨大な分布型ニューラルネットワークのように、通信、知覚、コンピューティングなどの能力を一身に集め、物理世界、生物世界、デジタル世界を深く融合させ、すべてが知覚・連結されるスマートな新時代を切り開く」と述べた。

OPPO研究院標準研究部の楊寧(ヤン・ニン)部長は、「6Gの中核的ビジョンは、エージェント間の相互接続の実現、人とスマートロボットが共有する通信ネットワークの構築だ。6G時代はネットワーク、端末、業務、計算力、ストレージ、データの6大人工知能(AI)資源の大融合が実現し、各業界にAIプラットフォームが提供される」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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