【ぶらり北京】高いところから北京を眺めてみた!編

人民網日本語版    2021年10月5日(火) 0時20分

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北京の街を人民網日本人編集者のA姐とG姐がぶらりと歩いて紹介する、その名も「ぶらり北京」。今回は、秋晴れの北京を眺められる高いところを巡ってきました。

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北京の街を人民網日本人編集者のA姐とG姐がぶらりと歩いて紹介する、その名も「ぶらり北京」。今回は、秋晴れの北京を眺められる高いところを巡ってきました。見晴らしは満点!でも高所恐怖症の人にとっては「決して行ってはいけないスポット」?果たして、どんな景色が見えたのでしょうか?

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【中国国際貿易センター】東から北京を眺めるならココ!

北京の東側にそびえ立つ北京一のノッポビル、「中国尊」。高さは528メートル。中国一高い上海タワー(632メートル)には及ばないものの、北京ではその高さは群を抜いている。ただ、調べた結果、「中国尊」は残念ながら一般開放されていないことが判明。そこで、近くにある中国国際貿易センター第三期(通称「国貿三期」)にターゲットを変更。高さ330メートルの国貿三期から「中国尊」を眺めることにした。高速エレベーターで80階にあるバーに到着すると、窓の向こうには夕日に照らされる「中国尊」が!しかし、室内からなので柱が多い上に、窓越しで眺めは今一つ…。さらに、窓際の席に座るにはお高いコースメニューを注文しなければならないとのことで、すごすごと退散した。

しかし、そこであきらめるG姐とA姐ではない。国貿三期を後にし、近くの国貿商城6階オープンテラスへ。80階と6階で高さには雲泥の差があるものの、「中国尊」だけでなく中央テレビ局本社ビルまでもが間近に見える迫力の眺めがここの魅力。しかも無料というのがうれしいではないか。夜風に吹かれながら暮れなずむ都会の景色を見つめているうちにとっぷりと日は暮れていったのだが、期待していた「中国尊」の夜景はなんだか地味。もう少し窓の明かりやライトアップで華やかな夜景が楽しめるかと思っていたけれど、誤算だった。

【中央テレビ塔】西から北京を眺めるならココ!

東からの眺めは今一つ不発に終わったが、気を取り直して西を攻めよう。ターゲットは中央テレビ塔だ。中央テレビ局のテレビ塔で、高さは386.5メートル。1994年に建設され、長らく北京一の展望台の座を守ってきた元祖「北京の空の名所」で、回転レストランビュッフェも有名だ。その高さを活かした一風変わったサービスもある。以前、中央テレビ塔の下にある庭園で開かれた結婚式に参加した時のこと。指輪交換の際、なんとテレビ塔の上からワイヤー伝いに結婚指輪がシュルシュルシュル~ッと滑り落ちてきて、参列者の度肝を抜いた。

22階の展望フロアまで上がっていくと、ちょうど夕日が西の山に沈むタイミングだった。沈む夕日をひとしきり眺めた後は、ぐるりとタワーを回り込んで東側へ。やや霞んでいたものの、つい何日か前に至近距離から見上げた「中国尊」がはるか遠くに見えた。手前には、3月末に桜まつりで訪れた北京の桜の名所、玉淵潭公園も見下ろせる。

やがて日が暮れていき、街の明かりが灯る頃になると、夜景観賞タイム開始。ひときわ明るく輝く北京西駅、オレンジ色に浮かぶ天安門広場一帯、その先には「中国尊」はじめ国貿界隈の高層ビル群、そして2008年北京夏季五輪のメインスタジアムとなった「鳥の巣」(北京国家体育場)や北京奥林匹克塔(北京五輪タワー)も見えた。

中央テレビ塔から眺めると、東側は北京の中心部。「北京城」を一望にするのも楽しいけれど、今回印象的だったのは西側の眺めだ。山際まで団地が立ち並び、宅地開発が進んでいる様子がうかがえた。地下鉄の新しい路線や低速リニア路線が開通して通勤圏が広がり、西側の地域もどんどんベッドタウン化しているのだろう。首鋼集団製鉄所の跡地が首鋼パークとして再開発されるなど、工業遺産のリノベーションスポットも出来ている。かつては工場が立ち並んでいた郊外の一帯が、いまや中心部に取り込まれつつある。

【北京五輪タワー】北から北京を眺めるならココ!

最後に、北からの眺めを楽しもうと、北京五輪タワーを訪れた。2008年北京夏季五輪の競技会場が集まるエリアに、2016年に完成。高さは246.8メートルだ。5つの塔で構成されているのは、五輪からの連想だという。デザインコンセプトは「生命の木」。でも北京っ子には「大釘子(大きな釘)」という愛称で親しまれている。5本ある塔のうち、1-3号塔が一般開放されている。一番高い1号塔の展望台は現在改装中のため、今回は2号塔のレストランを予約(内容は動画をどうぞ)し、そのサービスで展望フロアを見学した。

ここからの眺めの目玉は、北京五輪の各種競技場を一望にできること!夏季五輪でも使われた国家テニスセンターや、冬季五輪のために作られたスピードスケート場、そして北京冬季五輪メディアセンター、夏季五輪では水泳、冬季五輪ではカーリング会場として使われる「水立方(ウォーターキューブ)」、そして夏季と同様に開会式が行われる「鳥の巣(バードネスト)」などを見ることができる。そして北側にはオリンピック森林公園が広がる。驚くのはその巨大さ!眼下に広がるこの緑の一帯が一つの公園だとはにわかに信じがたい。

北京の街を「高いところから眺めてみた」今回のぶらり北京。東、西、北の高いところから北京を眺めてみて、普段暮らしている街をまた違った視点で見ることができた。マクロとミクロ。字面だけではなく、たまにはこの2つの視点をまさに体で感じてみるのも悪くないのでは?(提供/人民網日本語版・文/勝又あや子)

●ぶらり北京

北京の街を人民網日本人編集者のA姐とG姐がぶらりと歩き、見たり、食べたり、遊んだり?興味の向くまま、気の向くまま、北京の魅力をゆる~くお伝えしていきます。

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