ユニバーサル・スタジオ・北京で人気のメガトロン、中国各地に偽物出現―中国紙

Record China    2021年10月5日(火) 9時20分

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中国紙・新京報は3日、「各地に偽メガトロンが出現している」と指摘する法律専門家・柳宇霆氏の文章を掲載した。写真は偽メガトロン。

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中国北京で先月グランドオープンした映画のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・北京」で、来場客とウィットに富んだ会話をするトランスフォーマー悪役キャラのメガトロンが人気を博している。こうした中、中国紙・新京報は3日、「各地に偽メガトロンが出現している」と指摘する法律専門家・柳宇霆(リウ・ユーティン)氏の文章を掲載した。以下はその概要。

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ユニバーサル・スタジオ・北京で機知とユーモアに富んだ会話をするメガトロンは特に人気を集めており、一部の者はここにビジネスチャンスを見出した。メディアは河南、河北、成都など全国各地の商業イベントに「メガトロン」が現れたことを報じ、ネット上では多くの機械メーカーが「メガトロン」などトランスフォーマーのキャラクターをレンタル・販売している。だが、著作権について問われると従業員らは「社長に聞いてみないと分からない」「誰かに属するとは言われなかった」などと答える。

正直なところ、従業員の言葉から読み取れるのはビジネスの大いなる「達成感」、そして著作権に対する「無視感」だ。彼らからすると「メガトロン」は自社製であり、販売も貸し出しも当たり前のことなのだ。そして彼らが思いもしなかったのは、キャラクターデザインには大量の知恵と心血が注がれていること、さらに著作権と呼ばれる文明の事物があり、これによって「パクリメガトロン」が違法となることだ。

中国の「著作権法」は明確に「文学、芸術、科学作品の作者の著作権および著作権に関連する権益を保護する」としている。国際条約に基づき、外国人、国籍の無い人の作品も法律の保護を受ける。トランスフォーマーのような漫画アニメのイメージについては法によって保護される「美術作品」「視聴作品」「模型作品」の類型に分類でき、他人は著作権者の許可を得ずに修正、複製、発行、レンタル、展示、パフォーマンスなどをしてはならず、さもなくば権利侵害を構成して相応の法的責任を負うことになる。

実際、メガトロンをパクる者の多くは「どうせこの件は誰も管理していないし、違法者が多くて処罰も難しいだろう。先に稼いでからのことにしよう」という一種の幸運狙いの気持ちを抱えている。確かに、知的財産権の保護については比較的長い間思うようにならなかった。「ある会社はトランスフォーマーを10年以上生産してきたが何事もなかった」とも報じられたが、一時的に何事もないということが一生何事もないということを意味するわけではない。改正後の「著作権法」には侵害の停止、影響の除去、謝罪、損害賠償などの民事責任を負うことが明確に規定されており、情状が重い場合は「倍以上、5倍以下」の懲罰的賠償が科されることもある。「パクリメガトロン」の業者らが権利保護と賠償を求められればかえって損失を招く結果になるだろう。

最近、中国共産党中央、国務院は「知的財産権強国建設綱要(2021~2035年)」を発表し、中国の特色ある、世界レベルの知的財産権強国建設の全体目標を打ち出し、司法保護、行政保護およびその他共同保護のメカニズムを構築した。「パクリメガトロン」現象に対し、職能部門は法執行により力を入れて権利侵害のまん延を抑制すべきであり、権利侵害者はこれらの信号を理解し、より賢明な選択をすべきだ。(翻訳・編集/野谷

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