韓国の地下鉄運転士、車内放送で「家族がデートDVで死亡した」と訴え=ネット「どれほどつらかったのか…」

Record China    2021年10月10日(日) 8時0分

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5日、韓国・マネートゥデーは「ソウル地下鉄4号線の運行時に私的な内容の車内放送をした運転士が、放送翌日に業務から外された」と伝えた。写真はソウルの地下鉄。

2021年10月5日、韓国・マネートゥデーは「ソウル地下鉄4号線の運行時に私的な内容の車内放送をした運転士が、放送翌日に業務から外された」と伝えた。

記事によると、この運転士は先月16日、車内放送で「家族が先日、デートDVで死亡した。国民請願サイトに掲載したので関心を寄せてほしい。こうした車内放送を聞くのは嫌かもしれないが、これしか知らせる方法がないのでご了承いただきたい」と訴えたという。

これを受け、ソウル交通公社は「(規定外の)私的な話を放送した」という理由で運転士を運転業務から外した。現在、運転士は社内で業務関連教育を受けており、公社側は監査を行った後、懲戒処分にするかどうかを決める方針だという。

この車内放送後、SNSにはネットユーザーから「(車内放送を聞いて)悲しくて泣き崩れるところだった」などの声が寄せられ、大きな反響を呼んでいた。なお当該請願は53万人余りの同意を得て先月24日に終了している。

この運転士は「麻浦(マポ)区デートDV」事件の被害者家族とみられている。被害者の女性は今年7月、ソウル麻浦区のあるオフィステルで交際相手の男性と口論になり暴行を受け、昏睡状態に陥った後、翌月17日に死亡した。加害者の男性については、逮捕状が一度棄却されたが、先月15日に傷害致死罪で逮捕された。今月6日に拘束期間が終わり、裁判が行われる見通しだという。

このニュースを受け、韓国のネット上では「娘さんを亡くしてどれほつらかったことだろう」「どれほど悔しくて切羽詰まった状況だったのだろう。遺族のことを思うとやるせない」「処分覚悟で案内放送を行なったのだろう。また業務に復帰できますように」と運転士を擁護する声や、「もし自分の子が同じ目に遭ったらどう?」「業務から外すのはやりすぎ」など処分に対し不服の声が上がっている。

一方で「確かに胸は痛むけど、これは職務怠慢」「公と私はしっかり区別すべき」との指摘も見受けられる。

また、当該事件と関連して「防犯カメラの映像を見たけど、被害女性が最初に殴りかかってる。これは双方の過失」「デートDVの加害者が被害者に逆に暴行されて亡くなったケース」「デートDVという言い方は曖昧すぎ。暴力なら暴力罪、殺人なら殺人罪としたほうがいい」などの声も寄せられている。(翻訳・編集/松村)

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