韓国のPM2.5濃度が過去最低に、原因は「中国」ではなかった?=韓国ネットには反論続出

Record China    2021年10月9日(土) 12時20分

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7日、韓国・中央日報は「韓国の9月のPM2.5濃度が過去最低を記録した」として、「中国のせいではなかった」と伝えた。写真はソウル。

2021年10月7日、韓国・中央日報は「韓国の9月のPM2.5濃度が過去最低を記録した」として、「中国のせいではなかった」と伝えた。

韓国国立環境科学院によると、今年9月の韓国全土のPM2.5の平均濃度は8マイクログラムで、統計が始まった2014年以降で最も低い数値を記録した。昨年同月に比べて33.3%、2015年同月に比べて52.9%減少した数値だという。

同院は減少の主な理由として「韓国内のPM2.5排出量の減少」を挙げたという。全国の煙突遠隔自動監視システム(TMS)で今年1~9月初めにPM2.5の排出量を測定した結果、2万2461トンが排出された。これは昨年同期に比べ9.7%減少した数値で、2016年(5万986トン)から徐々に減少しているという。

また「老朽化したディーゼル車の早期廃車などの政策的影響もある」とも指摘。この政策により、5等級車の台数は2018年末の258万台から先月は138万台に46.5%減少したという。2018年以降、自動車から直接排出される汚染物質「元素状炭素」の減少傾向も見られるという。

さらに「冷たくてきれいな東からの風が多い気象状況」も影響を与えたとみている。ソウルの東風の頻度は69.5%で、昨年に比べて24.2%増加。汚染物質が混ざる可能性のある大気層が約60メートル(7%)増え、ほこりのないきれいな気流が流れ込みやすい環境だったという。

一方、中国のPM2.5排出量の変化が韓国に影響を与えた可能性については「小さい」とした。これは、北京を含む中国全域の平均濃度が5月以降、16~22マイクログラムと同様の水準を維持していたため。同院は今回の分析で、韓国内の要因だけでなく、豪州と外交問題で苦しむ中国でエネルギー発電の減少によるPM2.5の排出削減が韓国の大気状況に影響を与えたかについても分析したという。

これを受け、韓国のネット上には「中国のPM2.5濃度も減ってるから韓国も減った」「豪州が中国に石炭をあげなかったから発電所の運営ができなかったんでしょ?」「単に中国からの西風が吹かなかったからじゃないか」など反論の声が続出している。(翻訳・編集/松村)

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