「日韓関係の急改善に反対」「日本は今後も謝罪を」新駐神戸韓国総領事の発言に韓国外交界からも懸念の声

Record China    2021年10月8日(金) 14時20分

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7日、韓国・毎日経済によると、次期駐神戸韓国総領事の梁起豪聖公会大教授が「日韓関係を急いで改善しなければならないとの意見に反対する」と発言していたことが分かり、物議を醸している。写真は韓国国旗。

2021年10月7日、韓国・毎日経済によると、駐神戸韓国総領事に内定している梁起豪(ヤン・ギホ)聖公会大教授が「日韓関係を急いで改善しなければならないとの意見に反対する」と発言していたことが分かり、物議を醸している。

梁教授は4月にソウル大学国際学研究所グローバル戦略セミナーに出席し、3月に行われた米韓の外務・防衛担当閣僚による「2プラス2」協議の結果に言及する中で、「バイデン政権に入って日米韓協力が重視されるようになり、韓国は対北朝鮮政策で目に見える成果を出せていないため日本との積極的な対話に乗り出した」と指摘した。この発言について、記事は「当時韓国政府が日本に対話を要求していたのは、日本をテコにして米国の対北朝鮮政策に変化をもたらす目的だったという意味だ」と分析している。

梁教授は続けて「今後、韓国が米国を意識して日韓関係を急いで改善させなければならないというなら、それ自体に強く反対する」とし、15年末の慰安婦合意が日韓関係を改善させたい米国の圧力により締結された可能性があるためだと説明した。さらに、慰安婦合意後の日本の態度に関して「韓国社会が納得できる謝罪が必要。日本はこれまでに6回謝罪したが、今後も謝罪し続けなければならない」と主張したという。これについて記事は「『日米韓の緊密な協力』を強調する韓国外交部の立場に反するものであり、米国の仲裁努力に水を差す発言だ」と指摘している。

梁教授は今月6日にも、岸田新政権における日韓関係について「急激な変化はしばらく期待できない」との考えを示していた。

日韓関係改善に積極的でない人物が、東京、大阪に続き日本で3番目に韓国人の多い神戸の総領事館に赴任することについて、韓国の政界や外交界では懸念の声が上がっているという。ある外交関係者は「日本に『韓国政府は日韓関係を改善する気がない』と解釈されてしまう。文政権は日本の新政権と新たに始める努力すらしていないようだ」と指摘したという。

一方、これを見た韓国のネットユーザーからは「素晴らしい歴史・外交認識だ」「正しいことを言っただけ」「日本との関係改善は、国益を最優先し、韓国国民のプライドを守りつつ、ゆっくり進めていけばいい」「日韓関係は放っておくのが最善」など梁教授の考えに賛同する声が数多く上がっている。

ただ、一部からは「外交は『嫌いだから近づかない』なんて単純なものじゃない。米国が中国をけん制している中、日韓関係改善は重要。感情的にアプローチしてはいけない」「こんな考えを持つ人が外交官だなんて。日本をどう思うかは自由だけど、それを口に出した瞬間に梁教授個人の問題でなくなる。日本とはうまくやっていくべきだ」と指摘する声も上がっている。(翻訳・編集/堂本

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