ウルトラマンは中国でどれほど稼いでいるのか―中国メディア

Record China    2021年10月14日(木) 22時20分

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10日、紅星新聞は「ウルトラマンは中国でいったいどれくらい稼いでいるのか」とする記事を掲載した。写真は中国で開催されたウルトラマン55周年展示会。

2021年10月10日、紅星新聞は「ウルトラマンは中国でいったいどれくらい稼いでいるのか」とする記事を掲載した。

記事は、ウルトラマンシリーズ作品の一つであり、放送25周年を迎えた「ウルトラマンティガ」について、先月24日に中国の各動画配信プラットフォームで一斉に見られなくなり、3日後の27日に再び視聴可能になる事態が発生したと紹介。その理由について、プラットフォーム側、作品の版権者側のいずれもが口をつぐんで明らかにしていないと伝えた。

その上で、1966年に誕生したウルトラマンは現在までに55のシリーズ作品が生み出されており、誕生から半世紀以上が経過した今なお「ウルトラマン」の版権コンテンツは依然として高い「集金力」を持っていると説明。中国のゲーム機設備大手の華立科技によると、昨年中国ではウルトラマンのゲーム用カードだけで4168万200元(約7億856万円)の売り上げがあったとしたほか、中国でウルトラマンの版権を扱う総代理店である上海新創華文化発展有限公司は舞台劇、展示会、コラボレーションなどさまざまな形式により非常に大きな収益を得ていると紹介した。

また、ウルトラマンシリーズが持つ商業的価値に多くの海賊版業者が目をつけ、市場には実に多くのウルトラマンを模倣した玩具が出回り、正規品の10分の1の値段で販売されていると指摘。9月には上海の警察当局が偽物のウルトラマンの模型を製造、販売する犯罪グループを摘発し、被害総額は400万元(約6800万円)余りに上ったとしたほか、新創華のデータとして、昨年1年間だけで偽物製品工場84カ所が摘発され、容疑者75人が逮捕されるとともに、版権侵害製品3万8000トンが廃棄され、被害総額は2579万元(約4億3843万円)に達したと伝えている。

記事は、中国におけるウルトラマンの版権関連収入の集計は難しいとした上で、日本の版権者であるバンダイの発表したデータを紹介。2021年3月期におけるウルトラマンの版権関連総収入は86億円で、日本国内の収入は49億円だったとした。また、22年3月期の総収入について、同社が前年よりもさらに多い95億円になると予測していることを伝えた。(翻訳・編集/川尻

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