人民網日本語版 2021年10月11日(月) 17時50分
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中国社会科学院日本研究所の楊伯江所長は、8日に行われた日中両国首脳の電話会談について「両国関係の正しい発展に向けた良いスタート」と前向きに評価した。
中国社会科学院日本研究所の楊伯江(ヤン・ボージアン)所長は、8日に行われた日中両国首脳の電話会談について「両国関係の正しい発展に向けた良いスタート」と前向きに評価した。国際在線が伝えた。
中国の習近平国家主席は8日に岸田文雄首相と電話会談を行い、「中国は日本の新政権が両国のハイレベル交流の維持を重視していることを称賛し、日本側と対話・協力を強化し、歴史を鑑として未来に目を向ける精神に基づいて、新時代の要請に見合った日中関係の構築を後押しすることを望んでいる」と表明した。岸田首相からも、現在の国際情勢や地域情勢の下で、日中関係は新時代に入ろうとしているとの認識が示された。
楊所長はインタビューで、「今回の日中首脳電話会談の基調は積極的、肯定的、前向きなものだった」と指摘。また、中国側が重点的に強調した点として以下の内容を挙げた。(1)両国関係の正と負の両面の経験を真剣に汲み取る必要がある。これは日中関係の全般的な原則、政治的基礎を指している。(2)双方は国政運営面の交流や経済政策の協調などを強化すべきだ。これは両国間に広い協力の余地があることを反映している。(3)真の多国間主義を実行し、地域協力を積極的に促進し、協調して世界的な試練に対応する必要がある。
来年両国は国交正常化50周年を迎える。楊所長は、日中首脳が共に今回の電話会談で、これを契機に対話を強化し、協力を推進する意向を表明したことに注目。「習主席は双方が『初心に立ち返り、向き合って進む』必要性を示し、岸田首相は双方が対話を通じて溝を管理・コントロールし、新時代の要請に見合う建設的で安定した日中関係の構築に向けて共に努力することを主張した。双方の表現は、2019年6月の両国首脳の『10の共通認識』における表現を引き継いでいる。今回の日中のハイレベル交流は、肝要な時機に行われた、重大な意義と計り知れない影響を持つものだ」と分析した。2019年6月27日、習主席は大阪で安倍晋三首相(当時)と会談。両国首脳は、二国間関係や地域・国際問題について10の共通認識に達し、双方が共通認識に焦点を合わせ、溝を管理・コントロールし、両国関係の健全な発展を共同で推進し、手を携えて世界の平和と安定的発展に積極的に貢献していくことで一致した。
また、楊所長は日中首脳電話会談について、「日中関係の正しい発展のために良いスタートを切った。今後、双方がしっかりと向き合って進み、共に努力して、両国関係が正しい軌道に沿って健全に安定して発展していく後押しをすることを願っている」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/NA)
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