Record China 2021年10月13日(水) 21時20分
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中国江蘇省南京市にある孫文(孫中山)の陵墓・中山陵で、日本の「こいのぼり」を掲げながらツアーを引率していた男性と別の女性がトラブルになった。
中国江蘇省南京市にある孫文(孫中山)の陵墓・中山陵で、日本の「こいのぼり」を掲げながらツアーを引率していた男性と別の女性がトラブルになった。中国メディアの新浪新聞が13日付で伝えた。
報道によると、騒動があったのは12日。男性は日本の「こいのぼり」の鯉を付けた棒を振りながらツアーに参加した生徒らを先導していた。すると、近くにいた女性が「それは(日本のものだから)本当に良くない。降ろしなさい」などと指摘。男性が「何が良くないだ」「これは中国から日本に伝わったものだ」と主張すると、女性は「そうよ。でもそれは今、日本で使われているじゃない」と反論。その場を去ろうとする男性らに再び「降ろしなさい」と警告した。
「こいのぼり」は端午の節句に男児の成長を願って鯉の形ののぼりを掲げる風習で、江戸時代の武家で始まったとされる。中国の「登龍門」の故事が由来とされるが、中国にはこうしたのぼりを掲げる風習はなく、新浪新聞の記事や中国のオンライン百科事典「百度百科」でも中国の故事に由来することには言及されているものの「日本の風習」として紹介されている。
男性の「(こいのぼりは)中国から日本に伝わったもの」との主張について、中国のネットユーザーからは「日本に伝わったのは『登龍門』の故事であって、『こいのぼり』文化ではない。『こいのぼり』はやはり日本のものだ」との指摘が寄せられた。また、男性のこいのぼりについて「確かに不適切だ」「また精日(精神日本人)が出てきた」「今は端午節(端午の節句)ではないし、端午節を祝う物を中山陵に持ってくるのも場違い」との声も上がっている。
一方で、「(女性の方が)敏感になりすぎ」「では、日本車や日本製の家電は(使わないのか)?どうかしてる」「これは単なる日本の民間の文化。こいのぼりと軍国主義の関連性はどこにあるというの?まさか日本のすべてをボイコットすべきと言うんじゃないだろうな。愛国は極端であってはならない。それに、孫中山は日本で名をあげた。中山陵でこいのぼりを振っても何ら問題ない」「孫中山は日本に留学していたし、オープンな思想の持ち主だった。これ(こいのぼり)は気にしないと思う」「日本の民間の風習が中国に来たらなぜ政治的な色合いを付けられるのか。中国人の度量ってそんなものか」など、民族感情に任せた過度な日本排斥を批判する声も多数寄せられている。(翻訳・編集/北田)
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