Record China 2021年10月14日(木) 13時20分
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13日、中国のスポーツメディア・新浪体育に、「負け負け負け…サッカー中国代表はどうして帰化選手を重用しないのか」とする文章が掲載された。写真は李鉄監督。
2021年10月13日、中国のスポーツメディア・新浪体育に、「負け負け負け…サッカー中国代表はどうして帰化選手を重用しないのか」とする文章が掲載された。
文章は、12日に行われたサッカーワールドカップ(W杯)カタール大会アジア最終予選第4節の中国対サウジアラビアの試合で、中国が2点ビハインドを負った後半から投入された帰化選手のアロイージオ(洛国富)について、「出場直後に1点差に迫るゴールを決める一方、終了間際に判断ミスを犯して同点のチャンスを逃した。試合は2−3で敗れ、アウェーでの貴重な勝ち点1を取り逃す結果となった」と説明。試合後のインタビューでアロイージオが謝罪すると、サポーターからは「アロイージオはよくやった。謝る必要はない」と擁護する声と共に「ネイティブ選手」の不甲斐なさに批判を浴びせたと伝えた。
そして、「最終予選では帰化選手たちの実力が際立っている。30歳を超えて90分をフルで戦いきることは難しいが、能力や経験、特徴といった点では確かに中国代表の中で傑出している。ところが、李鉄(リー・ティエ)監督は帰化選手を絶対的な主力とは見ておらず、最終予選で先発したのはエウケソンくらい。なぜなら、帰化選手たちは、李鉄監督が欲しいと望んだ訳ではないからだ」と指摘した。
文章は、「中国代表の帰化選手戦略が本格化したのは、2017年のロシアW杯アジア最終予選敗退が決まった後でリッピ元監督が提起してからだ。当初より帰化選手戦略を巡ってはサポーターやメディアによる激論が繰り広げられたが、戦略は進んでいった。しかし皮肉なことに、戦略を打ち出したリッピ監督は程なく中国代表を去ってしまったのである」とその経緯を説明。
その上で、「帰化選手戦略は無計画に行動を起こしたことのツケとしか言えなくなっている。似たような状況はこれまでにもあった。17年に始まった中国のU-23育成戦略は毎年のように方針転換が行われ、その結果20年の東京五輪予選では1ゴールも挙げられずに敗退という『完全なる失敗』に終わった」と論じた。
そして、「最終予選はこれまで4戦で勝ち点はわずかに3。本戦出場の可能性はまた小さくなった。しかし実際のところ、カタールに行けなくても決して驚きはしない。なぜなら、早々に分かっていた中国代表における世代間の断絶という、いわば尻が擦り切れたズボンのような状態を、帰化選手という『当て布』で補おうとしていただけなのだから」とし、「李鉄監督率いる現在の中国代表はすでに、本気でこの『当て布』を縫い付けようという意思すら失っているのである」と指摘した。(翻訳・編集/川尻)
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