人民網日本語版 2021年10月20日(水) 14時0分
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師義龍さんはフォロワー200万人以上を抱えるスポーツ系ブログのブロガーになっている。
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ローラースケートの中国代表として世界フリースタイルスケート選手権に出場してメダルを獲得したり、映画監督や起業、オンライン配車サービスの運転手などを経験してきた師義龍(シュアイ・イーロン)さん(28)は、自分らしく生きる方法を探し続けてきた。そして今、フォロワー200万人以上を抱えるスポーツ系ブログのブロガーになっている。
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「情熱が原動力」
スケボー少年にカメラマン、映画監督、旅行家など、これらは全て師さんの肩書だ。しかし、師さん自身は、「自分が、いくつもの肩書を持って多様な生活を送る『マルチキャリア青年』だとは思わない。これらのプロフィールは、一歩一歩前に進む人生の過程だから」と話す。
師さんは15歳の時にローラースケートに出会い、北京チームに入り、17歳で世界フリースタイルスケート選手権に中国代表として出場し、準優勝した。そして、23歳でローラースケートを引退し、スケートボードやスキーなどにチャレンジするなど、これまでずっと自分らしく生きる道を求め続けてきた。
師さんは、「引退後、北京に戻り、金融会社に就職し、朝9時から夕方5時まで働く生活も試したけど、自分には向いていなかった」とし、1年ほどしてから辞め、「自分が本当に夢中になれることを探すようになった」という。
そして、「スケボーに乗った瞬間、『これだ!』と思った。スケボーに乗ると、とても自由な気分になり、情熱が燃え上がる」と話した。
師さんのような若者は「叛逆する若者」というレッテルを貼られがちであるものの、師さんは、「『叛逆』というのは諸刃の剣のようなもの。自分らしさがあり、一つのことをやり続け、情熱的であり、自分らしさを探し続ける過程ともいえる。僕は自分との闘いが大好き」と話す。
周りの人たちからは、スケートボードを極めた人と見られている師さんは今、会社も経営している。「一つのことを真剣に10年続ければ、必ず結果が出る。僕自身がそうで、何年も自分の好きなことをするうちに、無一文から、自分の会社を経営するまでになった。それは情熱があったから」と師さん。
「スケボーは生活の一部」
中国ではまだマイナーな存在だったころからスケボーをしている師さんと友人たちは、スケボーがメジャーなスポーツになるまでの過程を目の当たりにしてきた。
「初めの数年は、スケボーができる場所もなかった。公園内でも、団地内でも滑らせてもらえなかった」という。そして、コーチもいないため、師さんは友人たちと海外のビデオを見て練習し、自分でスケボーの動画を製作したり、コーチとしてスケボーを教えたりするまでになった。「スケボーに興味がある人が練習できる手段がどんどん増えることを願っている」と師さん。
2016年8月、国際オリンピック委員会(IOC)は、スケートボードを東京五輪から正式種目として採用することを決めたことがきっかけなり、マイナーだったスケボーへの注目が一気に高まった。
オリンピックの正式種目となって以降、スケボーは多くの人に受け入れられるようになり、師さんによると、「マイナーだったスケボーが多くの人の視野に入るようになり、スケートパークも増えた。スケボーで滑ることをができる場所が増えて、『街をぶらつく若者』と見られることもなくなった」という。
スケボーの魅力について、師さんは、「とても不思議なスポーツ。スケボーを持って、中国各地をよく旅行するけど、どこの街に行っても、スケボー仲間ができる。子供の時に一緒に遊んだ友達と一緒で、そのような仲間とは、損得を考えることなく付き合える。スケボーが好きという理由で集まって、とてもピュアな友情を築ける」と話す。
スケボーは、3~4歳の子供から、70~80歳の高齢者までが楽しむことのできるスポーツ。「年齢によって、スケボーを通して得たいものも異なる。若い時はトリックの難度を追求するが、その段階を過ぎるとスタイルを追求するようになる。でも、年を取ると、スケボーを滑り続けることが目的になる。それは、僕の人生に対する姿勢でもある」と師さん。
そして、「スケボーにしても、スキーにしても、僕にとって、スポーツというよりは、生活の一部となっている」と話す。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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