Record China 2021年10月23日(土) 5時30分
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台湾国防部が実施したコンピューターシミュレーション訓練」(ウォーゲーム)で、中国軍を想定した敵軍の侵攻を防ぎ「大勝」した。最も重要な要因は「戦力保存」と「分散配置」だった。資料写真。
台湾国防部が今年4月に実施したコンピューターシミュレーション訓練」(ウォーゲーム)で、中国軍を想定した敵軍の侵攻を防ぎ「大勝」したと香港紙などが報じた。中国軍の兵力は台湾軍を大きく圧倒するが、「大勝」した最も重要な要因は「戦力保存」と「分散配置」だった。
韓国・中央日報は18日付の香港明報の記事を引用。「漢光37号」と名付けたこの訓練で台湾軍は「上陸作戦のために海岸の飛行場などに集結した敵軍を壊滅し、上陸艦隊を撃沈し、敵軍が台湾攻撃のための後続軍事行動を継続できないように封じることに成功した」と説明した。これは台湾軍がウォーゲームを実施して以降、敵放軍の台湾侵犯を挫折させた最初の大勝だという。
中国もウォーゲームの結果に注目。18日付の共産党機関紙・人民日報系の環球時報は「漢光37号」の訓練内容を詳しく紹介した。
それによると、台湾国防大学が担当した「紅軍(敵軍)」は、台湾参謀総長が指揮した「青軍(味方)」の戦闘機の離陸を防ぐために東風15と東風16ミサイルで台湾西部の空港を効果的にまひさせた。同時に紅軍の陸軍航空兵が運用するヘリコプター部隊が台湾北部を集中的に打撃した。
台湾の空港や港湾など重要軍事施設を狙った各種ミサイル空襲は20回ほど続いたが、台湾軍が「大勝」した最も重要な要因は「戦力保存」と「分散配置」。台湾東部の山岳地帯に隠された佳山基地の秘密洞窟、東海岸の緑島、南海岸の蘭嶼などにある小型空軍基地で戦闘機が反撃の機会を待つのに成功したと言及した。台湾の政権与党「民進党」系のメディアは「慎重でない戦術と戦法によって中国が敗戦する可能性が過去に比べて大きく高まった」と訓練の成果を誇示した。
4月の訓練について、台湾国防部の史順文報道官は17日、「漢光訓練はコンピューターシミュレーションであり、実戦訓練のための重要な参考資料にすぎず、勝敗の区分はない」と指摘。一方で「台湾軍は引き続き戦備を拡充して戦力を高め、安全保障を強化している」と強調した。
中央日報によると、台湾軍の今回のウォーゲーム勝利は昨年、台湾海峡での衝突を想定したウォーゲームで「惨敗」を認めた米軍と対照的だ。7月末にハイテン統合参謀本部副議長はある行事に出席した際、「昨年10月に実施したウォーゲーム訓練で米軍が仮想敵軍に惨敗した事実を認めた」と米軍事情報誌ディフェンスワンが伝えた。当時、ハイテン副議長は「この20年間、米国を研究した攻勢的な赤軍(仮想の敵)はわれわれが何をするかを正確に把握していた」と吐露したという。(編集/日向)
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