日本と中国は夫婦のよう、けんかも正常、中国もかつて元寇で日本を攻撃した―笹川陽平・日本財団会長

Record China    2014年5月21日(水) 16時46分

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21日、中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報は、笹川陽平日本財団会長へのインタビューを掲載した。写真は中国の児童が描いた日中友好の絵。

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2014年5月21日、中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報は、笹川陽平日本財団会長へのインタビューを掲載した。以下はその一部。

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――笹川さんと(日本船舶振興会会長などを務められた)父・良一氏は中国歴代の指導者と深い友情で結ばれてきました。トウ小平氏とのエピソードも話題になりました。現在の状況を踏まえ、日本は中国とどのように付き合っていくベきだとお考えですか。

私は、胡錦濤政権の代まで、中国の指導者と交流を続けてきました。当時の中央政治局常務委員のほとんどと面会したことがあります。現在は、中国の民間人や若者との交流に仕事の重点を移し始めています。

南京大学での講演で、次のように言いました。数千年に及ぶ日中交流の歴史の中で、緊張関係にあったのは2、3度だと。元寇で中国は日本を攻撃しました。日本も中国の人たちに大きな傷を与えました。中国はその後、両国関係は「歴史を鑑(かがみ)とし、未来に向かうべきだ」と強調しています。「鑑となる」歴史を心から望むのは、なにも近現代に限ったことではありません。

世界の歴史を見れば、隣国同士の関係は、併呑(へいどん)する側とされる側となることが多く、日本と中国のような友好的な隣国関係はとても珍しいものです。日本は中国から言葉や仏教文化を学び、儒教の影響の下で近代国家を確立しました。中国も「近代国家」や「共産党」など1400余りの和製漢語を日本から輸入し、改革開放の実践においても日本の行政システムや企業モデルを学びました。日本もまた、中国の経済成長のために、最新の技術と大規模な円借款を提供してきました。

このような間柄ですから、両国に緊張する時期があるとしても、気にしすぎるべきではありません。不満を言うだけでは問題を解決することも、未来へ向かうこともできません。夫婦の間でも相思相愛と摩擦の時期があります。日本と中国も夫婦のようなものではないでしょうか。

関係が悪化した時、最もしてはいけないのは、それに名を借りてナショナリズムや愛国運動を高めることです。私は南京大学の学生たちに次のように言いました。「今後、日本と中国にはさまざまな摩擦が生じることがあるかもしれません。皆さんにはその時に私の言葉を思い出してほしいのです。日本と中国は夫婦の関係です。夫婦げんかは仲直りできます。過激に反応してはいけません」。(翻訳・編集/NY)

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