中国が台湾芸能人に「どちらに立つか」選ぶよう強要?中国当局「そんな状況存在しない」

Record China    2021年10月28日(木) 9時20分

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中国の台湾事務を担当する国務院台湾事務弁公室は27日の会見で、台湾メディアの記者からの「台湾芸能人にどちらに立つのか選ぶよう強要しているのか」との質問に回答した。資料写真。

中国の台湾事務を担当する国務院台湾事務弁公室(国台弁)は27日の会見で、台湾メディアの記者からの「台湾芸能人にどちらに立つのか選ぶよう強要しているのか」との質問に回答した。

会見で台湾・聯合報の記者が「中国の同名小説が原作の台湾映画『時光機』について、この映画が台湾政府の補助金を得たプロジェクトであり、ツァイ・イーフェン(蔡怡芬)監督が過去に台湾や香港の独立を支持する発言をしたとの話題が、中国本土のネットユーザーによって明らかにされた後、主演俳優のチェン・リーノン(陳立農)が降板を申し出た。台湾の芸能人が中国に進出する場合は、まず統一を支持することを表明しなければならないのか。これは『二者択一』で、台湾の芸能人にどちらに立つかを選ぶことを強要しているのか」と質問した。

これに対し、会見を担当した馬暁光(マー・シアオグアン)報道官は「あなたが言うような状況は存在しない。長期にわたり、われわれは一貫して両岸(中台)の映画界の交流を積極的に支持し、台湾の芸能人が本土で発展することを歓迎し、チャンスを分かち合い、夢を実現することをすることを支持してきた」と強調。「台湾の芸能人は中国で発展すると同時に、しかるべき社会的責任を負い、関係規定を順守し、公人としての影響力を発揮して、両岸の同胞の感情と心の一致を増進するよう積極的な役割を果たすことを希望している」とした上で、「一部の台湾の芸能人が実際の行動で『台湾独立』に反対し、祖国統一支持の姿勢を鮮明にしたことは十分に評価するに値することだ」と述べた。

チェン・リーノンは台湾出身の21歳の俳優。中国のアイドルオーディション番組を経て、男性グループNINE PERCENTの一員としてデビュー。以来、中国を拠点に活動しているが、9月中旬に同作への出演のため台湾に戻っていた。今回の騒動を受け、チェン・リーノンの事務所が、本人が「一つの中国」の原則は揺るがないとの考えを持っているとして、同作からの降板を表明していた。(翻訳・編集/北田

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