Record China 2021年10月29日(金) 18時40分
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28日、観察者網は、「プロテインの値上げは中国の『爆買い』のせいだ」とする日本メディアの報道に対して、日本のネットユーザーが意外な反応を示していることを報じた。写真はプロテイン。
2021年10月28日、中国メディアの観察者網は、「プロテインの値上げは中国の『爆買い』のせいだ」とする日本メディアの報道に対して、日本のネットユーザーが意外な反応を示していることを報じた。
記事は、日本メディアが先日、各種食品の価格が軒並み上昇するなか、筋力トレーニングをする人や健康志向の消費者に人気のプロテインの値段も上昇しており、今年に入って複数の日本のメーカーが原料価格の高騰を理由にプロテイン製品の値上げに踏み切ったと報じたことを紹介した。
そして、この報道の中で、プロテインの原料となる動物性のホエイたんぱくが家畜飼料として用いられるケースが増えており、特に中国ではアフリカ豚熱(ASF)によって減少したブタの個体数を回復すべく、消化能力の低い子ブタの栄養補助飼料としてホエイたんぱくの消費量が急増、昨年の中国におけるホエイ輸入量が大幅に増え、今年はさらに速いペースで輸入量が増えていると紹介されたことを伝えている。
その上で、「中国のせい」であることを強調し、新型コロナによる世界的な物流の遅延、輸送費の高騰といった別の理由を簡単に触れるにとどまった日本メディアの報道に対し、日本のネットユーザーが異を唱えていると紹介。「原因が中国の爆買い、というけれど、中国の消費者は普通に買い物をしているだけであって、実際に起きているのは日本の消費者の購買力低下、すなわち後進国化だ。他国が経済成長する中で日本だけ給料が増えていないから、何でも値上げしたように感じる」とのコメントが多くの称賛を集めたとした。
また日本総合研究所の専門家が「日本の食品価格高騰の原因には世界経済の回復、輸送コスト増も含まれるが、新興国の購買力向上により日本の地位が相対的に下がっていることを考えると、この状態は長い期間続くかも知れない。日本が海外から安い原料を購入する時代は終わりつつあるようだ」との見方を示したと伝えている。
さらに、あるネットユーザーからは「日本は購買力が低下していて、あらゆる物で買い負けするようになった。それでも既得権益にメスを入れたがらない。このままでは日本は発展途上国や後進国になるのではないか」との悲観的な声も出ていることを紹介した。(翻訳・編集/川尻)
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