中国の喫煙者3億人が世界のたばこの4割を消費、専門家「がん死亡の増加傾向抑制へ迅速な行動を」

Record China    2021年11月4日(木) 9時20分

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中国メディアの環球時報は3日、「中国の喫煙者3億人が世界のたばこの4割を消費、がん死亡の増加傾向の抑制へ迅速な行動を」とする記事を掲載した。

中国メディアの環球時報は3日、「中国の喫煙者3億人が世界のたばこの4割を消費、がん死亡の増加傾向の抑制へ迅速な行動を」とする記事を掲載。香港英字メディア、サウスチャイナ・モーニング・ポストの2日付記事を要約して次のように伝えている。

中国では男性の半数が喫煙者で、15歳以上の喫煙率は26.6%に上る。喫煙率の緩やかな低下は、2030年の喫煙率を20%に下げるという目標達成を難しくしている。

中国の医学専門家らは、英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルが発行する専門誌タバコ・コントロールで、「家庭や地域社会、社会全体で禁煙を支援するための広範な取り組みを行わない限り、今後20年間に生産年齢人口が大幅に減少する中で、高齢化社会を支えるのがますます難しくなるだろう」と指摘する。

中国は世界最大の紙巻きたばこの生産国と消費国であり、喫煙者3億人が世界のたばこの4割を消費している。世界保健機関(WHO)によると、中国では15歳以上の4人に1人以上が喫煙者で、毎年100万人以上が喫煙によって引き起こされる病気で亡くなっている。専門家らは、2020年から40年までに喫煙関連のがん死亡率は男性で44%、女性で53%増え、20年間の超過死亡は860万人と予測している。肺がん、肝臓がん、胃がん、食道がんなど喫煙に因果関係がある10種類のがんは、中国のがん死亡全体の6割を占めている。

中国の喫煙率は、2000年から16年にかけて30%から26%に低下しているが、同期間に英国では38%から22%に、米国では31%から22%に低下している。中国の喫煙率の低下は、2030年の目標を達成するために必要な率とはかけ離れている。

中国の喫煙者のほぼ4人に1人が成人前に喫煙を開始しており、青少年期の喫煙習慣を防止することが求められる。喫煙関連の死亡のピークは通常、喫煙率が高値に達してから数十年後に現れる。米国では、喫煙率が1955年に高値に達した後、男性の肺がんによる死亡は90年代にピークとなった。そのパターンに従えば、中国ではがん死亡の増加が予想される。中国は現在、世界のがん死亡の3割を占めている。中国は急速に高齢化社会に移行しているため、将来の状況は一層懸念される。(翻訳・編集/柳川)

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