イタリアを代表する世界的名将で、中国のクラブチームの広州恒大や中国代表の指揮官を務めたマルチェロ・リッピ氏がこのほど、「中国サッカーは20年前に逆戻りしている」と発言したことが、中国でも注目されている。

中国のスポーツ系メディアの新浪体育は6日、日本のサッカー専門メディア「Goal」の報道を引用し、リッピ氏が4日、元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏と元イタリア代表監督のアリゴ・サッキ氏との対談で、中国サッカーについて「現在はまるで20年前に逆戻りしたかのようだ。年俸も含めてすべての規模が縮小した。もはや偉大なブラジル人選手はやって来ない」と述べたことを取り上げた。

これについて、中国のネット上では「それはない。中国サッカーは20年前がピークだった」「むしろ20年前に戻ってほしいくらいだ。中国代表が唯一W杯の本戦に出場したのが約20年前」「楊晨（ヤン・チェン）、孫継海（スン・ジーハイ）、李鉄（リー・ティエ）、范志毅（ファン・ジーイー）、邵佳一（シャオ・ジアイー）…。当時の中国代表には欧州5大リーグでプレーする選手がいた」「中国のサッカーバブルははじけてしまった」などの声が上がっていた。（翻訳・編集/柳川）