「日本人」を評価する発言の講師、学生に告発され処分?中国ネット賛否「過激主義」「日本人って…」

Record China    2021年11月11日(木) 14時20分

拡大

9日、中国版ツイッター・微博上で、授業中に「日本人は精の中に精を求める」と語っただけで大学講師が学生から告発されて教職から離れる処分を受けたことが紹介され、物議を醸した。写真は湖南城市学院。

2021年11月9日、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)上で、授業中に「日本人は精の中に精を求める(詳しく調べ極めること)」と語っただけで大学講師が学生から告発されて教職から離れる処分を受けたことが紹介され、物議を醸した。

話題となったのは、湖南城市学院で起きたトラブルに関する書き込み。今年4月に同学院の講師が建築文化概論の授業を行った際に「日本人は精の中に精を求める」と語ったところ、1人の学生が教員に罵声を浴びせた上で不当な言論として学校に告発したというものだ。

告発を受けた学校側は、 トラブルが起きた10日後にこの講師の授業を停止して調査を行うことを発表、その後2カ月の空白期間があった後、7月に学校側から「籍を残したまま海外留学させ、2年後に再考査を行い教壇に復帰させる」という提案があり、講師がこれを拒否したところ、後日講師を教育現場から外し、図書館勤務とする通知が学校側から出されたという。

このトラブルは複数の微博アカウントが紹介しており、ある個人アカウントは「おかしい。日本人が精の中に精を求め、ドイツ人が真面目で厳格というのはみんなの共通認識ではないのか。他人の優れたところを見て、それを学ぼうという姿勢に何の問題があるのか。他人を制すならまず他人に学べというのが近現代の常識なのに、われわれはまた傲慢で自閉的になったのか。大学はこのような告発に対してノーと言うべきではないのか」と疑問を呈している。

この件について、中国のネットユーザーからは「片側の極端からもう片側の極端へと向かっている気がする。これはとても危険だ」「過激主義の出現」「文革の時って、こんな感じだったのでは」「大学教育は総じて腐っているが、この学校は特に腐ってる」「社会の寛容性がますます低くなっているな」「建築学の教員として日本人の物事に対する姿勢について評価しただけなのに。告発した学生は大した見識なんてないのに考えることだけは一人前だな」など、大学側や告発した学生に疑問を投げかける声が見られた。

一方で「いい処分だ。大学の教員は日本びいきではいけない」「学校が調査を行ってこの教師に問題があると判断したからこそ、図書館に異動になったんだろ。教師側の主張ばかり見ていては不公平だ」など学校側の対応を評価あるいは支持するユーザーも多く見られ、意見は真っ二つに分かれている印象だ。

また、昨今日本企業の偽装や不正に関するスキャンダルが相次いで報じられていることから、「ただ、日本人って実際のところ精の中に精を求めてないよね」「日本人はインチキばかりしているじゃないか」という冷ややかなコメントを残すユーザーもいた。(翻訳・編集/川尻

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携