映画興行収入世界一の座を中国から取り戻したい米国―中国メディア

Record China    2021年11月21日(日) 13時30分

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中国国営新華社通信系の参考消息は14日、「映画興行収入世界一の座を中国から取り戻したい米国」とする記事を掲載した。

中国国営新華社通信系の参考消息は14日、「映画興行収入世界一の座を中国から取り戻したい米国」とする記事を掲載。米経済メディア、クオーツの12日付記事を要約して次のように伝えている。

米国とカナダで多くの映画館が営業を再開したことで、ハリウッドにとって新型コロナによってもたらされた最悪の時期は終わりを迎えたようだ。

映画館チェーンを運営するAMCのアダム・アーロン最高経営責任者(CEO)はこのほど、アナリストや投資家との電話会議で、「業界の興行収入は、ワクチン接種の進展と魅力的な作品の増加に伴い、四半期ごとに大幅に増加している」と述べた。

しかし米国は、興行収入の回復が進んでいるにもかかわらず、世界一の座をまだ取り戻していない。現在、その座についているのは中国だ。

中国の映画興行収入は2020年に初めて米国を抜いたが、それは、より早くより厳格な封鎖措置によって、中国の映画館の営業が早期に再開されたことによるところが大きい。

中国の20年の映画興行収入は約30億ドル(約3419億円)で、19年の約92億ドルからは減少したものの、20年に前年の約114億ドルから約22億ドルに落ち込んだ米国を上回った。

最近のデータに基づくと、米国の一部の主要な映画チェーンは、視聴者がパンデミック前の水準に戻っていると楽観している。AMCのシーン・グッドマン最高財務責任者(CFO)が電話会議で述べたところによると、21年10月の入場料収入は19年10月のほぼ90%だった。

ただし、アナリストの予測では、21年が終わりに近づくにつれ、中国は興行収入で確実にリードしている。英国のガウアー・ストリート・アナリティクスによると、現在、中国は世界の興行収入の34%を占めているのに対し、米国は22%だ。

こうした予測は一般的な傾向を反映したものだが、映画には未知のヒット要因があり、予期しない経済効果をもたらすことがある。20年の映画「透明人間」は、製作費700万ドル(約7億9771万円)にもかかわらず、1億4300万ドル(約162億9620万円)を稼ぎ出した。今後上映されるいくつかの映画のうちの一つが映画ファンの心をつかむことができれば、ハリウッドには21年の興行収入の傾向に逆らうチャンスがまだある。

まだ上映されていない映画には「ゴーストバスターズ/アフターライフ」「バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ」「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」「マトリックス レザレクションズ」「キングスマン:ファースト・エージェント」などがある。これらの作品のうちのいずれかと、スティーブン・スピルバーグ監督による世界的名作ミュージカルのリメークは、今後数カ月の興行収入に大きな影響を与えてハリウッドにハッピーエンドをもたらす可能性がある。

アーロン氏は「新型コロナの流行が落ち着くにつれて、今後やってくることを楽観している。そして私たちは再び動き出す。皆さんは映画館の復活を目にすることになるだろう」と述べている。(翻訳・編集/柳川)

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