新型コロナでクルーズ大打撃、だが長期的には高い将来性―中国紙

Record China    2021年11月20日(土) 8時20分

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中国紙・工人日報は14日、新型コロナで大打撃を受けたクルーズ業界について、「長期的に見れば将来性は高い」とする記事を掲載した。資料写真。

中国紙・工人日報は14日、新型コロナで大打撃を受けたクルーズ業界について、「長期的に見れば将来性は高い」とする記事を掲載した。以下はその概要。

近年、社会の消費レベルの向上に伴い、レジャー・観光旅行需要はより高いレベルに進んだ。ルート計画は不要、豊富な体験プログラムといった強みを頼りに、クルーズ人気はますます高まっている。この2年間、新型コロナの影響で広範囲にわたる運航停止は産業に深刻なダメージを与えたが、専門家は「感染症による痛みに直面しているものの、長期的に見ればクルーズの将来性は高い」と指摘。「国内市場には比較的大きな成長の潜在力があり、感染症という課題を前に業界は積極的に変化を求め、より魅力的な旅行商品を打ち出すべきだ」と主張した。

クルーズ船は交通手段、宿泊施設であるだけでなく、船そのものの娯楽施設やサービスも旅の重要な内容だ。先日、深センから三亜を訪れるクルーズ船に乗った自称「旅行マニア」の女性は北欧風の内装や文化的な雰囲気に魅了されたといい、「毎日サプライズがあり、旅の新鮮さを保ち続けることができた。1週間いても退屈することはない」と満足感を語った。多くの客にとって船そのものが旅の目的地なのだ。

国内の川では、有名な観光スポットを経由する長江三峡クルーズが旅行愛好者の間で高い知名度を誇っている。あるスタッフは「クルーズ船での旅は比較的便利で、観光客が宿泊や食事の手配を気にする必要がない。その上、相対的にペースがゆっくりなため、中高年客が多い」とコメント。複数のデータを総合してみると客の主力となっているのは50歳以上で、全体に占める比率は30%を超えている。

現在、国内の一部都市ではクルーズ船が通常どおり運航されているものの、感染予防のため乗船率は低く、運営への圧力は大きい。

北京聯合大学中国観光経済・政策研究センターの曾博偉(ズン・ボーウェイ)主任は「感染症の影響を受け、クルーズ市場の取引量は大幅に下降したが、長期的に見ると発展情勢は依然期待できる」とし、「中国沿海部には1万8000キロの海岸線があり、港湾などの関連施設がすでに形成されていて、一部沿海都市はクルーズのための商品支援を提供している。国内には短・中・長距離ルートのクルーズを展開する好条件が整っている」との見方を示した。もう一つの面として、現在、中国のクルーズ市場の「浸透率」は0.1%と欧米諸国に比べかなり低く、大きな成長潜在力を備えているという。

曾氏はまた、「クルーズ産業についていうと、感染症は課題とともに機会ももたらした。商品をブラッシュアップし、ルートを開発するなどこれを機に経営構想を拡大することができ、ブランド構築などアフターコロナの業界回復に十分な準備をすべきだ」との考えを示した。(翻訳・編集/野谷

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