中国の内需のポテンシャルを喚起する国際消費中心都市の構築―中国メディア

人民網日本語版    2021年11月17日(水) 5時50分

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第14次五カ年計画と2035年までの長期目標綱要は、国際消費中心都市を育成・建設し、一部の地域消費中心を構築することを打ち出した。

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第14次五カ年計画と2035年までの長期目標綱要は、国際消費中心都市を育成・建設し、一部の地域消費中心を構築することを打ち出した。今年は国務院の承認を受けて、国が上海市、北京市、広州市、天津市、重慶市で、全国に先駆けて国際消費中心都市の育成・建設事業を展開している。

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国際消費中心は現代の国際化した大都市のコア機能の1つであり、消費を力強く実現し、さらに誘導、牽引の役割を備える。改革開放がスタートしてから、中国の消費市場が持続的かつ急速に発展し、消費構造が絶えず高度化している。一部の都市は消費規模が大きく、発展ペースが速く、ポテンシャルが高くなり、国際化レベルが著しく上昇し、周囲への波及効果と牽引力も絶えず強まり、国際消費中心を育成するための基礎と条件がすでに備わっている。

国際消費中心都市の育成・建設という新たな目標に向かって、5都市が正確な位置づけをし、重点を突出させ、特色を鮮明にし、力強い措置を打ち出している。上海は市場と流通の規模の大きさという優位性を発揮し、多くの企業が集まる消費・供給体制を構築し、世界の新製品発表の場、世界の消費目的地になるよう努力している。北京は国際的影響力をもった数多くの消費ランドマークの構築に力を入れ、消費の新たなランドマークの構築、消費ブランドの育成の全面的実施などを含む「10大特定行動」を打ち出した。湾岸エリアの大規模な市場、大規模な消費、大規模な製造業、大規模なサービス業という優位性に軸足を置く広州は、香港、澳門(マカオ)と協同して世界的に影響力ある消費都市群を建設している。中国北方地域の重要な商工業中心で、ターミナル都市としての天津は、河川、海、港湾、西洋風建築などの特色をめぐり、短所を補い、基礎を強化し、プラットフォームを建設している。重慶は国際的なショッピング、グルメ、エキシビション、観光、文化の「5大有名都市」を建設し、重慶の特色にあふれ、西部地域に影響を与え、東南アジアと南アジアを視野に入れた特色ある国際消費中心都市を構築することを打ち出した。こうした取り組みは地域的な特色がありつつ、全国市場にも融合するもので、消費構造の最適化・高度化を推進する上でプラスになる。

今年第1-3四半期(1-9月)には、経済成長に対する最終消費支出の寄与度が64.8%に達し、中国の経済成長を牽引する最大の動力源になった。長期的な流れを見ると、国内の大きな循環を主体としつつ、国内と国外の2つの循環が相互に作用し合う新たな発展構造を構築する中で、中国の経済発展を支える内需の役割がより一層顕在化するとみられる。国際消費中心都市を建設することにより、こうした都市が持つ牽引・誘導の役割を発揮させ、全国市場の消費のポテンシャルをかき立て、新たな発展構造の構築に堅実な内需の基礎を提供する。同時に、国際消費中心都市を建設すれば、国際消費市場における中国の地位を向上させ、質の高い消費によって国内の供給側の最適化・高度化を牽引することになる。

現在、中国は新たな発展段階に入り、国民の生活レベルは次の段階にステップアップし、消費高度化の大きな波が次々に押し寄せている。国際消費中心都市の育成・建設は消費市場の質向上と高度化を加速し、都市の消費能力のレベルと国際化のレベルを向上させ、中国経済の質の高い発展推進に力を貢献する。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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