人民網日本語版 2021年11月19日(金) 12時50分
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中国の若者に一番人気のある副業は何か。副業は若者に何をもたらすのか。
現在、若者はキャリアアップの面でより多くの選択肢に直面している。趣味や関心を発展させて、収入を増やし、「金融リテラシー」を高める……ますます多くの若者がこのような副業の担い手になった。若者に一番人気のある副業は何か。副業は若者に何をもたらすのか。中国青年報が伝えた。
中国青年報社社会調査センターはこのほどアンケート調査プラットフォームの問巻網と共同で、18~35歳の若者2454人に対する調査を行った。その結果、回答者の81.7%が「自分の周りには副業している若者が増えてきた」と答えた。最も人気がある副業は、微商(SNSを利用した電子商取引)、ネットワークプラットフォームの達人、各種カリキュラム資源の販売の3種類だ。副業することで、「より多くの可能性を試すチャンスが得られる」と答えた人が72.0%、「精神的な生活と余暇生活をより豊かなものにできる」が63.5%に上った。
■若者の81.7%「周りに副業する若者が増えてきた」
天津市の大学2年生の包一明(バオ・イーミン)さんは、自分の周りで副業する友人の数が増えたと感じている。「みんないろんなことをしている。小説をサイトのプラットフォームで発表する人もいれば、契約で絵を描いている人もいるし、いろいろなカリキュラム資源をネットプラットフォームに並べて販売している同級生もいる。さまざまなルートでさまざまな副業をしている」という。
若者の81.7%が、周りに副業する若者が増えたと感じている。若者の副業で人気のあるジャンルは何か。調査によると、微商が最も多く75.0%、次がネットプラットフォームの達人で59.5%、3位は各種カリキュラム資源販売で30.8%、さらに海外からの代理購入(27.6%)、専用車のドライバー(24.2%)、デザイン(22.6%)などが続いた。
杭州市の蔡礼礼(ツァイ・リーリー)さんは、「今はネットが発達して、誰もがスマートフォンを使うようになり、スマホ端末で完結する多くの副業が流行している。たとえばネットのカリキュラムを売る、海外から代理購入する、ファッションコーディネートのブロガーになるなどがある」と話した。
中国政法大学商学院の教授で、同大人的資源開発・管理センターのセンター長の王霆(ワン・ティン)氏によると、「若者が副業に熱心なのは、目下の就職市場が多様化した局面を迎えていることの大きな反映でもある。従来の正社員の雇用形態をベースとして、フレキシブルワーカー、個人事業主など一連の新しい働き方がこれまでの標準とは違った雇用形態で登場し、勢いよく発展して、若者により多くの職業の選択を提供したと同時に、多様化する職業への考え方に対する人々の理解と認知も反映し、社会の包摂性を示した」という。
■若者の72.0%「より多くの可能性を試すチャンス」
包さんは、「自分の周りに、絵を描くのが好きで、作品をネットプラットフォームに発表したら、思いがけず数多くの好評で注目を集め、ついには人の依頼を受けて絵を描くようになった友人がいる。彼女は副業から大きな励ましと評価をもらっている。若者が副業するのは自分の能力に自信があるからで、正規の仕事のためにある程度経験を積むこともできると考えている。また、副業でいくらか収入も入り、成長過程で独立し始めたことの現れとも言える」との見方を示した。
北京市で働く劉晴(リウ・チン)さんは副業を始める予定とした上で、「若者が副業するのは独立心の現われで、親に100%依存し続けたくない、自分の努力で経済的収入を得たいと考えるからだ。しかも副業を通じて、余った気力を好きなことに投入し、そこから幸福感を得ることができる。もちろん、若者の中には正業が不安定、賃金が少ないなどの理由で副業する人たちもいる」と述べた。
蔡さんは、「副業することで新しい技能を学べ、総合的な実力を向上させることができ、これには財務管理能力、文書作成能力、データ分析能力などが含まれる。いろんな人と知り合い、少しずつ人脈を広げて、将来の起業の土台を作ることもできる。さらに失業リスクも回避できる」と述べた。
副業することについては、「より多くの可能性を試すチャンスが得られる」と答えた人が72.0%、「精神的な生活と仕事以外の生活をより豊かなものにできる」が63.5%に上り、「自分の殻を破り、個人としての価値を高められる」が58.1%、「社会経験を積める」が51.5%だった。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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