人民網日本語版 2021年11月27日(土) 10時30分
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曁南大学生物医学転化研究院の尹芝南教授のチームが初めて、インターロイキンが脂肪細胞に直接ターゲティングでき、脂肪細胞の熱産生を促進することを発見した。資料写真。
曁南大学で25日に開かれた記者会見で明らかになったところによると、同大生物医学転化研究院の尹芝南(イン・ジーナン)教授のチームが初めて、インターロイキン(IL-27)が脂肪細胞に直接ターゲティングでき、脂肪細胞の熱産生を促進することを発見した。脂質の燃焼によりカロリーを消費し、楽にダイエットできるという。さらに重要なのは、IL-27が2型糖尿病を改善でき、肥満及び関連する代謝性疾患の治療に新たなターゲットと潜在的な薬品を提供したことだ。学術誌ネイチャーは24日、この科学研究成果をオンライン掲載した。科技日報が伝えた。
「臨床上の観察により、肥満者の体内のIL-27の濃度が低いが、肥満手術を受けた後に元の濃度に戻ることが分かった」。尹氏とチームは、IL-27が新たなターゲットである可能性はないかと考えた。この疑問を抱えながらチームはさらに研究を続けた。
チームは複数種類の遺伝子組換えマウスを作り、高脂肪飲食誘導の肥満モデルを採用するとともに、肥満者のサンプルと結びつけたところ、肥満者の血清中のIL-27の濃度が確実に下がっていた。IL-27が脂肪細胞に直接作用し、白色脂肪細胞を褐色化させた上、「脂肪燃焼」を活性化することを初めて発見した。脂肪組織中の脂質をエネルギーとして消費することで、体重を減らし糖尿病などの代謝性疾患を改善できることが分かった。動物実験では、組換えIL-27を注射することで肥満マウスの体重を大幅に減らすとともに、インスリン感受性を改善できた。IL-27の治療薬としての潜在力を初期的に検証した。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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