タイのプラユット・チャンオチャ首相は25日、華為技術（ファーウェイ）の任正非最高経営者（CEO）とビデオ会談を行った。チャンオチャ首相は、同国の新型コロナウイルス感染症対策とデジタル化についてのファーウェイの貢献に感謝し、今後についても期待を示した。また、ファーウェイについて「奮闘の文化に感銘」などとも述べた。

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タイは現在、次世代自動車やスマート・エレクトロニクスなどの産業を発展させて、持続的な付加価値を創造できる経済社会の実現を目指すタイランド4．0を進めている。チャンオチャ首相は、今後のタイの発展を支える上での先進的なIT技術とデジタルイノベーションの重要性を強調し、「ファーウェイはタイの感染症との闘いとデジタル化への転換に大きく貢献した」と評価した。

さらに「ファーウェイの歴史と奮闘文化に感銘を受けた」と述べ、今後については「タイはファーウェイとデジタル経済、5Gスマート病院、クラウドコンピューティング、デジタル応用のエネルギー分野、スマート物流とデータセンターなど多くの分野で協力することを期待している」と表明した。

任CEOはタイ政府のファーウェイに対する信頼に感謝するとともに、タイの5G展開における成果を祝福した。さらに、「ファーウェイとタイは力を合わせて堅固なデジタルインフラを構築してきた。今後はタイの主要業界、特に港湾や空港などの応用シーンでデジタル技術の応用を加速することを期待している」と述べた。

ファーウェイは、IT人材の育成でもタイを支援している。2019年にはファーウェイASEANカレッジ（タイ）を設立し、これまでに4万1000人以上の人材を育成し、1300社の中小企業に研修を提供して来た。ファーウェイはまた、タイの大学20校以上と覚書を締結した。

チャンオチャ首相は2021年3月、ファーウェイに「2020年度デジタル国際企業特別首相賞」を授与して、タイのデジタル化におけるファーウェイの突出した貢献を称賛した。ファーウェイは2020年度において、同賞を受賞した唯一の外国企業だった。（翻訳・編集/如月隼人）