中国初の国産大型ジェット旅客機、技術力不足で納期を18年に延期―香港紙

Record China    2014年5月25日(日) 11時1分

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22日、中国初の国産大型ジェット旅客機C919の納期が延期されることになった。写真はC919の模型。

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2014年5月22日、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、中国初の国産大型ジェット旅客機C919の納期が、部品の調達遅れや技術的な要因により、当初の予定の16年から18年に延期されることが分かった。23日付で環球時報が伝えた。

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中国の民間航空機メーカー・中国商用飛機が開発を進めている座席数168席を標準装備する中国初の国産大型ジェット機C919は、当初の予定では今年初飛行を実施し16年から納入を開始することになっていたが、初飛行が15年末、納入が18年に延期されることになった。C919はすでに400機を受注しており、競合相手と比べて最大の優位性は価格にあり、中国商用飛機もコストコントロールによる価格の優位性確保を一貫して重視してきた。

しかし、中国には飛行機製造の核心技術が不足しており、エアバスやボーイングの部品やシステム、技術力に依存しなければならない部分も多く、国際的な大型企業との提携を通じて重要な部品やシステムを獲得せざるを得ないのが現状だ。今回の納期延期について、専門家は「中国が旅客機製造を楽観視し過ぎていたことの表れ」と指摘している。

一方、同じく中国商用飛機が生産している座席数90席のローカル線用国産ジェット機「ARJ21」については、すでに252機の受注があり、間もなく顧客に納入される予定になっている。

中国の航空会社は今後20年間に約5000機のジェット旅客機を購入すると予測されており、総額は5600億ドル(約56兆円)にも達する。また、ロシアと共同でC919よりも大型の新型旅客機の開発を進める計画もあるが、具体的な開発スケジュールはまだ決まっていない。(翻訳・編集/HA)

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