中国がレアアース業界を再編、米国との対立念頭に世界への影響力強化が目的か—米華字メディア

Record China    2021年12月6日(月) 11時0分

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中国で新たなレアアース関連企業が発足するもようだ。業界再編によって政府の価格制御能力を高め、米国との対立を念頭にレアアース供給で世界の主導権を握るためとの見方が出ているという。

米国に拠点を置く華字メディアの多維新聞は5日、中国で新たなレアアース関連企業が発足する運びになったと報じた。米国との対立を念頭に業界再編によって政府の価格制御能力を高め、レアアース供給で世界の主導権を握るためとする見方が出ているという。

新会社は、中国五鉱集団や中国ロ業集団(「ロ」はかねへんに「呂」)、カン州稀土集団(「カン」の左側は「章」、右はのぶんの下に「貢」)など複数の会社からレアアース関連部門や傘下企業を分離して、1社にまとめることで作られる。社名は中国稀土集団(チャイナ・レアアース・グループ)で、本社は江西省に置かれるという。

うち、中国五鉱集団と中国ロ業集団はそれぞれ、中国六大レアアース企業の1社だ。また、やはり中国六大レアアース企業に属する中国南方稀土集団も、新会社の中国稀土集団に組み入れられる可能性が高いという。

中国におけるレアアースの主要産地は江西省と内モンゴル自治区だ。内モンゴルで産出するレアアースを扱う会社についての企業再編については不明だが、多維新聞は、江西省で発足する会社には加わらない中国六大レアアース企業の残りの3社を再編する形で新企業が作られ、中国におけるレアアース生産が二大企業体制になるとの見方を紹介した。

中国におけるレアアース業界の再編は、政府の価格制御能力を高める目的があり、さらには米国との対立を念頭に、レアアース供給で世界の主導権を握るためとする見方が出ているという。(翻訳・編集/如月隼人

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