中華思想が生んだ「世界高速鉄道網計画」、まさに「言うは易く、行うは難し」―香港紙

Record China    2014年5月25日(日) 12時25分

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21日、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、「中国は中華思想に基づき全世界に高速鉄道網を構築しようとしている」と指摘した。写真は中国の高速鉄道。

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2014年5月21日、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、「中国は中華思想に基づき全世界に高速鉄道網を構築しようとしている」と指摘した。23日付で新華社が伝えた。

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「中国」とは、自分たちの国が世界の中心にあるという「中央王国」を意味する。中国が高速鉄道網を全世界に広げようとするのは、この中華思想によるものだ。中国は10年という短期間で、1万1000キロメートルにおよぶ高速鉄道網を建設。2030年までにはその規模を大幅に拡大する計画だ。2011年の温州市鉄道衝突脱線事故や、度重なる鉄道省内部の汚職スキャンダルで、広東省広州市、深セン、香港を結ぶ高速鉄道「広深港高速鉄道」の開通は2017年に延期されたが、高速鉄道建設という中国の野望はとどまるところを知らない。

だが国境を越えた高速鉄道の建設は容易ではない。関係各国にとっては資金面と技術、運営面での大きな挑戦になるからだ。すでに計画されている北京―ロンドンを結ぶ欧亜路線、ウルムチ―イラン―ドイツの中亜路線、中国東北部―ロシア―アラスカ―米国を結ぶ路線、昆明―シンガポールの汎亜路線のうち、汎亜路線だけが着工にこぎつけた。

李克強(リー・カーチアン)首相は今月、アフリカ4カ国を歴訪した際、アフリカ各国の首都を結ぶ高速鉄道網の建設に意欲を示した。高速鉄道の建設は旅客に快適な移動を提供するだけでなく、関係国家に雇用機会の増加や物資輸送時間の短縮といった大きな利益をもたらす。だが実現にはさまざまな困難を克服しなければならず、決して楽観は許されない状況にあるといえよう。(翻訳・編集/本郷)

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