Record Korea 2021年12月11日(土) 12時20分
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韓国で新型コロナウイルスによる感染者数と死亡者数が急増しているのはアストラゼネカ(AZ)ワクチンの効果が4カ月しか持たないため、との専門家の分析結果を地元紙が報じた。写真はソウル
最近、韓国で新型コロナウイルスによる感染者数と死亡者数が急増しているのは60~74歳に主に接種したアストラゼネカ(AZ)ワクチンの効果が4カ月しか持たないため、との専門家の分析結果を地元紙が報じた。専門家は3回目の追加接種(ブースターショット)を急がなければならないと提言した。
中央日報によると、延世大学医大予防医学教室のパク・ウンチョル教授は、韓国内の新型コロナの感染者と死亡者数を時系列別に分析した結果を公開した。パク教授の分析によると、韓国内でコロナワクチン接種が始まる前の第3波時期(昨年12月~今年1月)の1日平均死亡者数はそれぞれ月12.1人、16.8人で最多だった。
その後、2月26日から高齢者を皮切りに接種が次々と実施され、4~7月に入って死亡者数が1日2~4人台まで大幅に減少。ワクチンの効果が現れたといえる。しかし、7月から再び死亡者数が少しずつ増えはじめ、12月に入って1日平均44.8人(6日基準)まで爆発的に増えた。以前の最高値の3倍近くになる。
パク教授は死亡者数が突然増加した原因に接種効果の低下を挙げた。同教授は「3~4月に60~74歳の高危険群への接種を始めて死亡者数が徐々に少なくなり、接種4カ月後である7月から少しずつ上昇していることが明らかになった」とし、「AZの限界ではないかと推定される」と述べた。さらに「ファイザーだけ接種したイスラエルを見ると、韓国よりやや長い6カ月間隔で接種効果が大幅に落ち、ブースターショットを迅速に行ったところ、再び接種効果が上昇する様子を確認することができる」と説明した。
中央日報は「このような分析は実際の研究でも確認されている」と報道。「11月に国立保健研究院がワクチンの中和能力(ウイルスを無力化する能力)を分析したところ、AZは3カ月後に中和抗体数値が392から146に大幅に落ちた。ヤンセンもほぼ同じだ。ファイザーは中和抗体数値が接種完了後に最高2119まで上昇し、5カ月には233まで減った」と伝えた。
韓国内のAZ接種者は1103万人で、全接種者の26.7%に達する。パク教授は「最近、新型コロナの流行が安定傾向に入った日本の場合、ファイザーとモデルナのワクチンを主として打ち、その効果低下時点が韓国より遅いからだ」との見方を示した。
その上で「日本はファイザーとモデルナだけを接種したが、接種効果に加えて鎖国政策(入国禁止政策)で今のような防疫安定効果が現れたとみられる」と指摘。「韓国はそのような形の鎖国政策を展開することは容易ではないため、ブースターショット以外に答えがない」と強調した。(編集/日向)
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