中国人民銀行（中央銀行）は9日、金融機関の外貨の流動性管理を強化するために、2021年12月15日より、金融機関から強制的に預かる外貨の預金準備率を2ポイント引き上げることを決定したと発表した。これにより外貨の預金準備率は現行の7％から9％に引き上げられる。中国新聞社が伝えた。

人民銀行の前回の預金の準備率引き上げは今年6月15日で、その時は5％から7％に引き上げられた。中国銀行研究院の王有鑫（ワン・ヨウシン）上級研究員は、「外貨の預金準備率は重要なマクロ・プルーデンス政策ツールであり、今年6月に2ポイント引き上げられたのに続き、今回また2ポイント引き上げられることから、相場の動きを安定させようとする人民銀行の決意がはっきりとうかがえる」と述べた。

王氏はまた、「外貨の預金準備率引き上げは一部の外貨の流動性を凍結し、国内の外貨レートを押し上げて、人民元と外貨との金利差を縮小し、外貨決済のニーズを部分的に減少させ、人民元の上昇圧力を抑制することになる」と述べた。（提供/人民網日本語版・編集/KS）