日本政府が来年2月からの北京冬季五輪・パラリンピックに閣僚など政府高官の派遣を見送る方向で調整に入ったとする報道が中国でも伝えられ、注目されている。

中国メディアの観察者網は11日、SNS微博（ウェイボー）への投稿で、読売新聞の報道を引用する形で取り上げ、「日本は年内にも正式決定する見通しで、米国や英国、オーストラリアと歩調を合わせることになる」などと報じた。

米国政府が6日、中国の人権問題に抗議するため、北京冬季五輪に政府関係者を派遣しない「外交的ボイコット」を行うことを正式に発表すると、オーストラリア、英国、カナダもそれぞれ「外交的ボイコット」を表明した。

中国外交部の汪文斌（ワン・ウェンビン）報道官は9日の定例記者会見で、「日本のオリンピック開催を支持した中国に、今度は日本が信義を示す番だ」と強調し、日本に追随しないよう求めた。

ウェイボー上では、中国人から「日本も米国に追随すると思っていた」「信義に反する行為だ」「札幌も冬季五輪を招致・開催したいんだろう？お互い傷つけ合うことになりそうだな」「来なくて結構。そもそも招待していないし」などと反発する声が多く上がっていた。（翻訳・編集/柳川）