フィギュアスケートの羽生結弦に北京冬季五輪をボイコットするよう促す手紙が送られたことについて、中国人専門家がコメントした。

報道によると、中国の人権問題に批判的なユーザーが、羽生が関係する3つの機関に北京五輪をボイコットするよう呼びかける手紙を送り、その内容をSNS上で公開。すると、「羽生を政治利用するな」との批判の声が上がった。投稿者は後に謝罪し、ツイートを削除したという。

日中関係に詳しい黒龍江省社会科学院東北アジア研究所の笪志剛（ダー・ジーガン）所長は、「投稿者は謝罪したが批判の声は収まっていないようだ」とし、「日本であっても、北京冬季五輪ボイコットにアスリートや著名人を巻き込もうとする行為は、絶対に人心をつかむことはできず、批判を浴びるのだ」と説明した。

同氏はまた、「羽生選手には来年の北京五輪で再び素晴らしい活躍をして五輪3連覇を達成し、アジアのウインタースポーツに光を当ててもらいたい」とエールを送った。（翻訳・編集/北田）