靖国神社に蒋介石が祭られてる? 中国でまことしやかに続くデマ―中国メディア

Record China    2021年12月17日(金) 5時20分

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14日、観察者網は、「靖国神社には蒋介石を始めとする3人の中国人が祭られているといううその情報」が、長きにわたり中国のネット上でまことしやかに拡散していると報じた。

2021年12月14日、中国メディアの観察者網は、「靖国神社には蒋介石を始めとする3人の中国人が祭られているといううその情報」が、長きにわたり中国のネット上でまことしやかに拡散していると報じた。

記事は、中国語のインターネットプラットフォーム上で長きにわたり「靖国神社には3人の中国人が祭られている」という情報が消えることなく存在していると紹介。そのうち1人は蒋介石であり、「蒋が非常に寛大な態度で、日本への戦争賠償を放棄して『徳を以て恨みに報いる』を実践したことで日本人を大いに感動させたことから、靖国神社に祭られるようになった」との説明がなされていると指摘した上で、蒋が靖国神社に祭られているという話はうそだと伝えた。

さらに、日本国内には実際に蒋が戦争賠償を放棄したことに感銘を覚えて建立され、蒋の魂を祭っているという「中正神社」が愛知県に存在すると紹介する一方で、「蒋に戦争賠償請求を放棄させたのは彼の寛大さではなく、国民政府の後ろ盾となっていた米国の圧力によるものだったので、複雑な世界情勢の中で生まれた結果を1人の功績とするのは、歴史認識として大いに問題がある」と主張している。

また、2人目は秦の時代に不死の薬を求めて日本に渡ったと言われる徐福であるとし、「史記」の中に確かに徐福に関する記載はあるものの、具体的にどこへ行ったかについては明記がなく、日本で伝えられている話はあくまでも伝説に過ぎない上、徐福自体、靖国神社に祭られているという事実はないと伝えた。

そして3人目については14世紀に日本にやってきて、まんじゅうを日本に広めたと言われる林浄因であるとし、確かに日本には林浄因の功績を称えて建てられた「林神社」が奈良県にあるものの、靖国神社に祭られているというのはやはりデマであると指摘した。

記事は特に蒋について「黄泉(よみ)の国にいる蒋も、日本のA級戦犯と一緒に祭られているなどという話を聞いたらさすがにひつぎから飛び起きてくるに違いない」と評している。(翻訳・編集/川尻

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