韓国の輸出入品目集中度、G7より高く「海外リスクに弱い」、特定国に依存も

Record Korea    2021年12月18日(土) 13時30分

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韓国の輸出と輸入の品目集中度がG7のどの国よりも高いことが分かった。海外リスクにより脆弱になるという意味で、輸出入が特定の国に依存する度合いも非常に高かった。写真は韓国の釜山

韓国の輸出と輸入の品目集中度が先進7カ国(G7)のどの国よりも高いことが分かった、と主要紙が報じた。輸出と輸入がいずれも特定品目に集中しているため、海外リスクにより脆弱(ぜいじゃく)になるという意味だ。輸出入が特定の国に依存する度合いも非常に高かった。

ハンギョレ新聞によると、韓国経営者総協会(経総)は12日に「韓国の輸出入集中度の国際比較と示唆点」を発表。2020年基準の韓国の輸出品目集中度(ハーフィンダール・ハーシュマン指数、HHI)は877.3で、日本(785.6)やドイツ(536.8)より高かった。カナダが508.5、英国が422.2、米国が410.7、フランスが394.4、イタリアが391.6と続いた。

市場集中度を示すHHIは全品目または地域シェアを二乗した上で合計して求める数値。数値が大きいほど特定品目または地域に輸出や輸入が集中していることを示す。経総は今回の分析で国連統計を活用し、経済協力開発機構(OECD)38カ国の品目と地域の輸出入集中度を計算して比較した。

この10年間、韓国の輸出品目集中度は上昇してきた。10年は740.8だったが、15年には794.6に。半導体と自動車産業の比重が大きく、集中度を高める原因となった。

韓国の輸入品目集中度は563.4。これも英国(478.4)や米国(454.7)などより高かった。10年の739.4、15年の618.2よりは低くなったが、20年の国際原油価格の下落で石油輸入の割合が減ったためと推定される。

国際原油価格が大幅に上昇した21年には輸入品目集中度が再び上昇した可能性が高い。経総は「韓国は先進国より原材料や中間財の輸入の割合が高く、原油価格の変動や中間財サプライチェーン(供給網)の不安定さによる否定的な衝撃をより大きく受ける可能性がある」と説明した。

韓国の輸出国家集中度は1076.4で、G7のうちカナダ(5427. 0)よりは低く、日本(1018. 0)や米国(736.0)など他の国々よりは高かった。輸出国家集中度は10年の881.9、15年の995.3からさらに高まった水準だ。韓国の輸出の40%以上が中国(25.9%)と米国(14.5%)に集中している状況を反映している。米中貿易紛争による悪影響を相対的に大きく受けかねない構造であることを示している。

経総のハ・サンウ経済調査本部長は「グローバルサプライチェーンの不安と米中貿易戦争のような海外リスクを緩和するために貿易市場の多角化により集中すべき」と強調。「新技術と新産業の育成や材料・部品・装備産業の競争力強化、エネルギー源の多角化のための投資および研究開発支援対策が必要だ」と訴えた。(編集/日向)

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