2021年12月17日、韓国・ソウル新聞によると、モンゴル在住の韓国人が現地の人から集団で暴行される事件が発生した。

記事によると、事件は6日明け方、モンゴルの首都ウランバートルにあるホテルの前で起きた。モンゴル人男性5人がホテル職員の韓国人男性1人を無理やり車に連れ込み、暴行を加えたという。これにより韓国人男性は鼻の骨を折るなど重症を負った。また5人は、騒ぎを聞きつけ止めに入った韓国人3人に対しても暴行を加えたという。

犯行の動機は明らかになっていないが、被害に遭った韓国人らは、今月初めに韓国の慶尚南道梁山で起きた集団暴行事件（韓国人女子中学生4人がモンゴル人女子中学生1人を集団で暴行し、その様子を映した動画を公開した事件）と関連があるとみているという。同事件が報じられた後、モンゴルでは韓国大使館前で抗議デモが行われるなど、韓国に対する世論が悪化していたという。

韓国外交部は「女子中学生集団暴行事件が報道された今月初めは雰囲気が良くなかったが、すぐに落ち着いた」とし、「韓国人暴行事件については現地警察に公正な捜査を要請した」と説明したという。

このニュースに韓国のネットユーザーからは「韓国人も悪かったけど、報復は悪質な犯罪だ」「暴行した韓国の女子中学生とモンゴルに住む韓国人には何の関係もない」「個人の行為を国レベルで考えるのはおかしい」「被害に遭ったモンゴル人学生に同情していたけど、そんな申し訳ない気持ちが一瞬で消えた」「韓国政府はモンゴルへの支援を中断するべき」など怒りの声が続出している。

また、「韓国の女子中学生も許してはいけないし、今回の加害者のモンゴル人にもちゃんと処罰を与えてほしい」「暴力は国籍関係なく、正当に処罰しなければならない」「国に恥までかかせる校内暴力を根絶しよう」などの声も見られた。（翻訳・編集/堂本）