Record China 2021年12月21日(火) 5時20分
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リトアニアが「台湾」の名を冠した事実上の大使館の設置を許可したことをめぐり中国との関係が悪化する中、リトアニアのビールブランド「ヴォルファス エンゲルマン」は中国からの注文を失っているという。
米国の中国語ニュースサイトの多維新聞によると、リトアニアが首都ビリニュスに「台湾」の名を冠した事実上の大使館である代表機関の設置を許可したことをめぐり中国との関係が悪化する中、リトアニアのビールブランド「ヴォルファス エンゲルマン」は10月末以降、中国からの注文を失い、損失額は約50万ユーロ(約6300万円)に上るという。
台湾が「台湾」の名を冠した代表機関をリトアニアに設置したことを受け、中国外交部は先月、リトアニアとの外交関係をこれまでの大使級から代理公使級に格下げしたと発表した。
ヴォルファス エンゲルマンのCEO、Marius Horbačauskas氏は「今夏、台湾がビリニュスに代表機関を設置すると報じられるとすぐに中国のパートナーから懸念が寄せられた」と話している。
中国との関係悪化により、約1000万ユーロ(約12億7700万円)相当のリトアニア製品が現在、中国で「立ち往生」しており、約140社が中国に出荷する4000万ユーロ(約51億1100万円)相当の製品については「先行き不透明」だという。リトアニア産業連盟は、中国との関係悪化で「問題が生じた」企業は現時点で50社に上ると見込んでいる。(翻訳・編集/柳川)
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