「南京大虐殺30万人に根拠なし」発言の女性教師処分、告発した人物に「大規模な攻撃」―中国

Record China    2021年12月20日(月) 11時20分

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南京事件に関する不適切な発言を行ったとして処分された女性教師を告発した人物に、ネット上で非難が殺到しているという。

南京事件に関する不適切な発言を行ったとして処分された女性教師を告発した人物に、ネット上で非難が殺到しているという。米華字メディア・多維新聞が19日付で伝えた。

上海震旦職業学院・東方電影学院の教師だった宋庚一(ソン・ゲンイー)さんは、今月14日の授業で「南京大虐殺(犠牲者)30万人というのは、実際のデータの裏付けはない。民間で言われているだけ」「当時の日本軍が南京でどれだけの人を殺したのか。死んだのは誰か。名前があるのは誰か。姓も名前も身分証もないなら、この30万人は中国の歴史小説で書かれた概説に過ぎない」などと述べた。

あるネットユーザー(学生)が「このことが学術の名のもとに見過ごされないことを希望する。この教師は戦時中の30万人の実名リストを要求している。愚かではなくあくどい。さらに、(被害者である)私たちになぜ戦争があるかを反省させ、侵略された側になぜ侵略されたかを反省させている」などと告発したことで発言が明らかとなり、宋さんは16日に同校から除名処分を受けた。

ところが、事態はこのままでは終わらなかったようだ。17日、宋さんを告発したネットユーザーの身元が特定され、電話やメールなどで大量の「暴言」を浴びせられたという。同ユーザーを攻撃した人の中には、武漢市で公務員として働く人物も含まれているもよう。このほか、「中国人民解放軍を中傷した」として手配されている王靖渝(ワン・ジンユー)氏も宋さんへの支持を表明し、同ユーザーへの非難に加わったことを明かしたという。

ただ、中国のネット上では同ユーザーへの非難を「ネット暴力」だとし、警察が介入して取り締まるべきとの声が多く上がっているようだ。(翻訳・編集/北田

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