中国に高速リニアが必要な理由―米華字メディア

Record China    2021年12月25日(土) 6時20分

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20日、米華字メディア・多維新聞は、中国の専門家が語った時速600キロの高速リニアモーターカーを開発する理由について紹介する記事を掲載した。写真は上海の大学構内で行われた高速リニアの実験。

2021年12月20日、米華字メディア・多維新聞は、中国の専門家が語った時速600キロの高速リニアモーターカーを開発する理由について紹介する記事を掲載した。

記事は、1960〜70年代に、交通輸送能力の向上や経済の発展、市民生活の需要上から、ドイツ、日本、米国などの先進国が相次いでリニア輸送システムの研究開発を進めたと紹介。高速リニアは世界の軌道交通の「高み」であるとともに、世界の交通科学技術競争の戦略的な高みでもあると伝えた。

その上で、中国科学技術部による第13次五カ年計画の国家重点研究プロジェクトとして、30余りの大学、研究機関、企業が協同で16年より時速600キロの高速リニア交通システム研究開発プロジェクトを立ち上げ、20年6月には上海で試験線での走行に成功し、今年7月20日には山東省青島市でラインオフに至ったと紹介した。

そして、中国中車青島四方機車車両の副総経理で高速リニアプロジェクトのチーフエンジニアを務める梁建英(リアン・ジエンイン)氏が中国中央テレビ(CCTV)の番組の中で、中国による高速リニア発展の必要性、高速リニアの技術的な強み、大きな影響力について説明したと伝えた。

梁氏は高速リニアについて、さまざまな学問分野が一体化した大システムプロジェクトで、産業の発展を促す極めて大きな力を持っているとし、「中国の工業体系全体を充実させ、新たな産業やサービス形態を形成する。中国の交通強国、製造強国、科学技術強国化にとって重大な意味を持っている」と語った。

記事は、リニア技術はレアアース材料、永久磁石材料、複合材料などのさまざまな基礎材料に関わり、リニア関連技術の開発は中国の基本工業、基本技術の発展をアシストするとし「中国にとってリニア建設投資の必要性は、点と点を結ぶ輸送、技術の推進、世界の高速交通分野における競争といった戦略的な意味として表れている」と伝えている。(翻訳・編集/川尻

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