中国メディアの環球時報によると、米エンターテインメント業界誌「ザ・ハリウッド・リポーター」はこのほど、「今年、ハリウッドと中国との関係がついに崩壊」とする記事を掲載した。

記事によると、2014年にワーナー・ブラザースがNBAのスター、レブロン・ジェームズを「スペース・ジャム」続編の主演にドラフトした時、同映画は何よりも強力な中国市場にアピールするように仕立てられた。

だが「スペース・プレイヤーズ」は、中国の検閲を通過しようと試みたにもかかわらず、いまだ上映されておらず、世界での興行収入は1億6280万ドル（約185億円）にとどまっている。

新型コロナウイルスの大流行を考慮してもありふれた数字だが、同作品だけが例外というわけでもない。「シャン・チー/テン・リングスの伝説」や「エターナルズ」も中国市場に期待を寄せていたものの上映を果たせていない。

ハリウッドの中国における金運の逆転は、この1年で加速し始めた。2021年に中国で劇場公開された米国映画はわずか25作品で、その多くがマイナーなインディーズタイトルだった。対照的に、2019年にはハリウッドの45作品が中国で劇場公開されている。米中の外交関係は、ハリウッドが中国市場にどれほど順応しているかがもはや問題ではないほど悪化している。（翻訳・編集/柳川）