中国リニア、国家レベルの計画が明らかに―米華字メディア

Record China    2021年12月26日(日) 22時0分

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23日、米華字メディア・多維新聞は、中国が高速鉄道発展の段階からリニア開発の段階に入りつつあることを紹介する文章を掲載した。写真は上海のリニア。

2021年12月23日、米華字メディア・多維新聞は、中国が高速鉄道発展の段階からリニア開発の段階に入りつつあることを紹介する文章を掲載した。以下はその概要。

現在、中国ではリニア交通技術の開発が加速し、国レベルのプロジェクトに組み込まれている。中国はこれまでリニアの開発ではなく、高速鉄道を全力で発展させることを選択してきた。その結果、2020年末時点で中国高速鉄道の営業距離は3万8000キロと、世界の高速鉄道総延長の3分の2を占めるまでになり、速度、運行列車数、運行能力、安定性や快適性、安全性のいずれをとっても世界先進レベルに達し、沿線経済の発展をもたらしている。

高速鉄道を発展させるか、それともリニアを優先させるかについては、かつて中国国内で何度となく激しい議論が繰り広げられてきた。特に中国初の高速鉄道となった北京―上海高速鉄道の計画を巡る争いは激しいものがあった。

中国政府は結局、高速鉄道の発展を優先させることになった訳だが、その理由はいくつかある。まず、リニア技術のコストが非常に高く、当時の中国の財政にとっては大きな負担となる可能性が高かった点だ。また、当時はリニアの重要技術を自前で開発できておらず、他国からの技術的な制約を受けざるを得なかった。一方、高速鉄道には低コストであるほかに、リニアに比べて既存の鉄道との互換性が高い、付帯する産業がリニアより広範囲で多くの産業の発展が見込るといったメリットがあったのだ。

改革開放から40年余りが経過した現在、財政、技術力いずれにおいても当時とは比べ物にならないほど飛躍した。中国工程院の銭清泉(チエン・チンチュアン)氏は中国の高速リニア建設構想を3つの段階に分けて紹介している。すなわち、2018〜21年の重要技術研究でブレイクスルーを実現し、試験線を1本作って各種実証試験を行う段階、22〜30年の商用運行路線1〜2本を完成させる段階、31〜50年の大規模な発展段階である。また第2段階中の25年までには総延長500キロ前後の高速リニア線の運営を実現することも計画されている。

現在、中国各地では積極的に高速リニアの発展が画策されている。「リニア時代」はすでに静かにわれわれのもとにやってきているのだ。(翻訳・編集/川尻

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