海南省の海口税関によると、今年5月末に海南自由貿易港で初めて「関税ゼロ」の自動車が海口港完成車通関地から輸入されたのに続き、このほどトヨタの「シエナ」やアストンマーティンの車両を含む複数種類の「関税ゼロ」の新車が同税関所属の同通関地で税関を通過した。新華社が伝えた。

23日現在、海口税関が「関税ゼロ」の下で監督管理を行った輸入車は33台に上り、実際に関税政策の恩恵を受けた企業は13社に上った。輸入額は合計1002万9000元（約1兆8052億2000万円）、免税額は約331万5000元（約5967万円）に達した。

「関税ゼロ」は自由貿易港が持つ重要な特徴の1つ。政策の規定に基づき、島内で閉鎖的運営が行われるまで、海南自由貿易港で登録登記を行い、独立した法人資格を持ち、交通運輸業と旅行業に従事する企業は、交通ツールおよびヨットの「関税ゼロ」ポジティブリストの規定に合致する船舶、車両、航空機、ヨットを輸入する場合は、「関税ゼロ」の優遇を受けられる。

「関税ゼロ」に基づく自動車の輸入・通関環境をさらに最適化するため、海口税関は複数の措置を同時に採用し、検査予約の「グリーンルート」を設立し、輸入完成車が船から降ろされてすぐに一時保管場所に運ばれ、検査を受け、保管場所を出るなど各段階を網羅した「ワンストップ式」サービスを推進し、完成車の検査から税関通過までのペースを加速するという。（提供/人民網日本語版・編集/KS）