羽生結弦の北京五輪への決意に中国では賛否?「ファンがどうこう言う問題じゃない」「信じようよ」

Record China    2021年12月28日(火) 11時20分

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フィギュアスケートの全日本選手権で優勝した羽生結弦が、北京五輪に向けての決意を語った。中国のネット上では賛否が巻き起こっている。中国ファンが作った横断幕。

フィギュアスケートの全日本選手権で優勝した羽生結弦が、北京五輪に向けての決意を語った。中国のネット上では賛否が巻き起こっている。

羽生は24日に行われた全日本選手権ショートプログラム(SP)で今季世界最高得点を出しトップに立つと、フリーでは目標の4回転アクセル(4A)こそダウングレード判定になったもののその他のジャンプは高い加点を獲得、スピンやステップも最高のレベル4をそろえる圧巻の演技で優勝を果たした。これにより、羽生は来年2月に開催される北京五輪への出場が内定した。

羽生は会見で代表に選ばれた心境について、「正直言って僕にとってはあまり考えていなかったオリンピックです。ただ、ここに来るまでの過程、ここに来るまで支えていただいた方々への思い、現在も支えてくださっている方々への思い、そういうことを含めて出ることを決意しました。そして、全日本で勝ち取りました。出るからには勝ちをしっかりとつかみ取ってこれるように、ちゃんと武器として4回転半を携えていけるように精いっぱい頑張っていきます」と語った。

また、個人としての目標については「もちろん1位を目指しますが、自分の中ではこのままでは勝てないのは分かっています。4回転半へのこだわりを捨てて勝ちに行くのであれば、他の選択肢もいろいろあるとは思います。ただ、自分が北京オリンピックを目指す覚悟を決めた背景には4回転半を決めたいという思いが一番強くあるので、4回転半をしっかりと成功させつつ、その上で優勝を目指して頑張っていきたいと思います」と話した。

今までの五輪との違いについては、「僕にとって平昌オリンピックまでが完全に夢の舞台でした。ソチオリンピックと平昌オリンピックの両方で金メダルを取って、2連覇して、そこまでが僕が小さいころから抱いていた夢であり、具体的な目標でした。正直言って、3連覇というものはあまり考えずに過ごしてきた。ただ、僕が今置かれている状況、僕が今挑んでいる技、いろんな年齢でオリンピックに向けて全力で頑張っている選手たちの姿を見て、今3連覇の権利を有しているのは僕しかいないので、もちろん夢に描いていたものではなかったかもしれないですが、その夢の続きをしっかりとまた描いて、前回、前々回とまた違った強さで臨みたいと思います」と語った。

北京五輪3連覇よりも4Aの成功を重視するとも受け取れる羽生のコメントに、中国の一部ファンからは疑問の声も上がった。ただそうした声には「羽生はもうオリンピックを2連覇している。それに、オリンピック優勝と4A成功、どちらの方が重要かなんて言えない」「あなたたちは彼を愛しているのか、それとも彼の金メダルを愛しているのか」「羽生くんもそんなことは分かってる。その上で勝ちに行くと言ってる」「心の思うままに進んでほしい」「彼がやりたいというのだからやればいい。ファンがどうこう言う問題じゃない」といった反論が多く寄せられた。

また、「4Aでオリンピックを取ることこそ彼の願いでしょ。もちろん4Aのコスパから考えると割に合わないかもしれないけど、彼は羽生結弦。いつも最も美しいパフォーマンスで過去の自分に勝ってきた。彼がやりたいのなら、結果はどうあれ応援しよう」「みんな羽生を信じようよ。オリンピックに出ると決めたからには彼は2位じゃ納得しない。彼はすべてをかなえる。私は歴史の証人になると信じてる」など、4Aを決めた上での3連覇を信じるとの声も多く上がった。

このほか、「あなたが奇跡を創造するのを静かに待ちます」といった声や「3連覇よりも4A。でも一番大事なのは健康だよ」といった声、羽生が会見でたびたび深く頭を下げたことについて「本当に礼儀正しい」と称賛する声などが寄せられている。(翻訳・編集/北田

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